虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

connie & carla コニー&カーラ(2004/アメリカ)

2006年10月23日 | 映画感想か行
CONNIE AND CARLA
監督: マイケル・レンベック
出演: ニア・ヴァルダロス    コニー
   トニ・コレット     カーラ
   デヴィッド・ドゥカヴニー     ジェフ
   スティーヴン・スピネラ     ロバート
   ダッシュ・ミホク     マイキー
   アレック・マパ     リー

 幼なじみのコニーとカーラはスターを夢みてカフェで歌う、でもちっとも芽の出ないコンビ。ある日、2人は殺人現場を目撃してしまい、ギャングに追われるハメに。2人はロサンゼルスへ逃げ、身を隠すためにドラッグクイーンになりすましてステージに立つ。するとなんと大うけしてしまい一躍スターに…。

 この映画の中では直接触れてないけど、ギャングの手を逃れるために女装した「お熱いのがお好き」を思い出させずにはいないです。あれは男が女に変装、こちらはちょっとややこしく、女が女装する男に変装する… で、ちょっとストレートに過ぎるような「お互いの違いに寛容であれ」というようなメッセージも上手に見せてくれているので、ジェフとロバートの兄弟が抱き合うシーンで、ちゃんとジーンとして涙が出ました。
 すべて丸く収まって、全部めでたしめでたしで、そこが物足りないといえば物足りないけど、これぞ安心して見られるコメディというものなのです。

 でも、ほんとに料理の仕方がうまいと思った。
 ミュージカルのヒットナンバーのベストが恥ずかしげも無いオンパレードで嬉しくなってしまう。それも豪華すぎないステージで本当に気分よさそうに歌われて、見ているほうもとっても気分がいい。
 ニア・ヴァルダロスはあの大ヒット作しか知らないけれど、目鼻の大きさは際立って、トニ・コレットも同様で、そりゃ本物の男に混じれば華奢なんだけど、よくまあ、ドラッグ・クイーンに化けるなんて恐ろしいことをしたものです。自分でプロデュース・主演していないといい出せないんじゃないだろうか。
 ミュージカルにのめりこんじゃうギャングのエピソードも、ジェフの恋人の発言もベタだけど、どちらも持っていき方が自然。
 デヴィッド・ドゥカヴニー、ここでは(自分は女装しないで)その辺の好青年という雰囲気でこういうのも良いです。