虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

きょうのできごと a day on the planet (2003年/日本)

2006年10月11日 | 映画感想か行
監督: 行定勲
出演: 田中麗奈   真紀
    妻夫木聡    中沢
    伊藤歩    けいと
    柏原収史    正道
    三浦誠己   西山
   石野敦士   坂本
   松尾敏伸   かわち
   池脇千鶴   ちよ

 関西の大学生たちの一日。そしてその周りに起こること。
 中沢が大学院に合格し、引っ越す。新しい住まいの引っ越し祝いと手伝いに集まった幼馴染、恋人、友人たち。そしてその日に起こった出来事がテレビに。ビルの間に挟まって動けなくなる男、浜辺に打ち上げられたクジラ…

 私はこの監督が苦手かもしれない。…もしくはセカチュー以後気持ちが引いてるのかもしれません。
 これは実に淡々と若い者たちの日常を描いて、実際他人にはどーでもいーこと「何でお前は(俺には無い)女が寄ってくるような見てくれを有しているんだ」「何で彼女はああずけずけものを言うんだ」「私の彼が幼馴染(=自分の友達)と、性別を超えた仲良しなのは何だか引っ掛かる」…などなど、渦中の苦しみのようなものを思い出させてくれました。今のところ「渦中」にいないので苦笑しながら見ていられます。
 それに、この年頃に抱えていた気持ちのようなものをも思い出させます。まだまだ時間はありそうなんだけれど、可能性もありそうだけれど、でも現実には全く無力だったり、将来が見えないような不安感など。
 飽きたりはせず、じっと見続けて気持ちのいいエンディングテーマで締めくくられ、ほっとしてDVDをしまった映画でした。

 挟まれ男エピソードはどうしてもイッセー緒方の「ヘイ!タクシー」を思わせます。