虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ミステリー・メン(1999/アメリカ)

2006年10月15日 | 映画感想ま行
MYSTERY MEN
監督: キンカ・ユーシャー
出演: グレッグ・キニア   キャプテン
    クレア・フォーラニ    モニカ
   ジェフリー・ラッシュ   カサノバ
   ベン・スティラー   フューリアス
   ウィリアム・H・メイシー    シャベルマン
   ハンク・アザリア    ジェフ

  架空の未来都市「チャンピオン・シティ」では、ゴッサムシティのバットマンの如くキャプテン・アメイジングが活躍中。片やヒーローを目指す情けない男たちがいる。だが、悪者がいなくなったので失業しそうなキャプテンが、彼自身が活躍したくて釈放した悪党につかまってしまった。そしてヒーローになれなかった男たちが立ちあがる!

 巨額の製作費を投じた大作と聞いてまあびっくり。言われると納得。画面はリアルで凝ってる。でもなんだか軽い。これは狙った軽さなんでしょう。ごちゃごちゃした町に変なちょうちんとか、意味不明なカタカナ電飾看板があふれ(そういうのが出てくるとつい一生懸命読んでいる)、ゴッサムシティほどダークではないけれど、そういう架空の町らしいムードが素敵。ただ興行結果は惨敗だそうですが、それもわかるかも。
 出演者がともかく豪華で、上に挙げたほかにもポール・ルーベンス、トム・ウェイツなど「ほんとに?」というメンツ。それで大真面目にアメコミをちょっとはずしたような、アメコミにソープオペラを足して、おなじみ日本のヒーロードラマのエッセンスを振り掛けたような調子で、おなか抱えるて笑う、と言うより思わずにたっとしてしまう。
 ジェフリー・ラッシュの大時代ふうとか、グレッグ・キニアの学園ドラマのかたきやくが老けたような感じとか、危険を忌避するマッド・サイエンティストとか、シャベル男のW・H・メイシ-のあくまで堅いまじめ口調など、ほんとにうまいやり方だなあ、と。

 ほとんど唯一意味の通る電飾看板の「原告22人全員…」の続きは何でしょうね?