虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

腎臓腫瘍・腫瘍マーカー反応・潜血反応だって

2006年10月14日 | 日記・雑記
 2日ぶりにこの記事を書いている私用のPCを立ち上げました。
 前に精密検査をしましたが、なんと要再検査がまたまた3項目も!
 いや、どうせまた経過観察だろうけど、やんなっちゃいます。来年は検査の前に精進潔斎・斎戒沐浴などしてすっきり検査をパスしたいですねえ。

 ちょっとまとまった時間ができましたので山田風太郎の「焼け跡」「闇市」の戦後日記をまとめて読んでいました。「不戦日記」「虫けら日記」以外はまだ文庫化されていないと思います。ハードカバーで重いのですが、今の北朝鮮のことも思わせるようなところもあります。さっさと文庫化してもっと読まれるといいのに、と思わずにいられません。

ブロークバック・マウンテン(2005/アメリカ)

2006年10月14日 | 映画感想は行
BROKEBACK MOUNTAIN
監督: アン・リー
出演: ヒース・レジャー イニス・デル・マー
   ジェイク・ギレンホール ジャック・ツイスト
   ミシェル・ウィリアムズ アルマ
   アン・ハサウェイ ラリーン・ニューサム
   ランディ・クエイド ジョー・アギーレ

 ブロークバック・マウンテンで羊の番をしていた若い2人のカウボーイ、イニスとジャック。彼らは山の中の2人きりの生活野中で、いつしか友情を超えた愛情を感じていく。その季節が過ぎ、別のパートナーとそれぞれの人生を歩む2人だったが…

 やはりアン・リーの映画だなあ、と思ったのでした。ひたむきな思いと人間の孤独。今ちょうど新作予告の真っ最中のせいもあるだろうけれど「トリスタンとイゾルデ」を思い出さずにいられなかった。要するに運命の相手に出会ってしまった歓喜と絶望のお話を。
 イニスは同性愛を世間の常識と恐怖の記憶で縛られたタブーとして生きている。ところが、彼の魂が求めてしまったのは同性のジャックだった。まずいことにジャックもまた応えてしまったのである。トリスタンとイゾルデの本の感想でも「トリスタンとイズーは(激しく愛し合いそのために激しく憎みあい)自らも他人をも傷つけ血を流しながら、お互いを求めます」なんてちょっと気恥ずかしいことを書いてしまいましたが、同じ光景を見た思いです。
 
 ランディ・クエイドのでっぷりした憎々しさに唸りました。「さらば冬のかもめ」のあの彼が…

サトクリフ版トリスタンとイズーについて
 いろいろなバージョンがありますが、一番好きです。