虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

猿人ジョー・ヤング(1949/米)

2004年09月14日 | 映画感想あ行
監督:アーネスト・B・シュードサック
出演:テリー・ムーア ベン・ジョンソン ロバート・アームストロング

 特撮のレイ・ハリーハウゼンの初仕事としても有名な映画。
 
 興行師が新しい見せ物のネタを探しに行ったアフリカで、巨大なゴリラと、それを意のままにする不思議な少女に出会う。アメリカに連れ帰り、猿人のショーは成功するが、ゴリラのジョーはだんだん元気がなくなる。ある夜、酔った客に酒を飲まされて暴れたジョーは、危険な動物として射殺されることに…

 「キングコング」と、ジョーの形はほとんどそのままそっくりなので、 コングに比べてお話のほのぼのした分だけ迫力がなくなっちゃったのかな、というハッピーエンド作品。人間のヒーロー役が同じ人だし。終盤の火事のシーンなんかすごい特撮なんだけど、全体にユーモラスなのではらはらドキドキは少しそがれた感じします。

 「キングコング」は美女に執着して、でも人間からは「しょせんバケモノ」としか見られなかった悲劇なんだけど、これは興行師もいい人だし、美女とゴリラがお友達で、みんなで幸せに暮らしました、になるので映画のインパクトは劣るけど、安心出来る家族映画。それに人形の動きがかわいい。
 リメイクの「マイティー・ジョー」のほうがお話は良く練られてると思うけど、なぜかこっちのジョーのほうが素敵。シャーリーズ・セロンはきれいでしたね。あの映画が一番素に近いのかな。