虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

紫電改

2004年09月29日 | 日記・雑記
ブッキーさんのコメントの中の戦艦武蔵・大和・紫電改、まずぱっと思うい浮かぶものが違うんだなあ、と思いました。
戦艦大和に関してはやはり吉田満「戦艦大和の最期」になっちゃいます。でも友人は「宇宙戦艦ヤマト」しか知らん、といってます。高校生くらいになると、「そんなのあったねえ」
「紫電改のタカ」という漫画は知りませんが、零式戦闘機関連の本を読んでいるのでエンジンがパワーアップされた名機だったということは知っています。

ただ同時に、この機が出来たころ、アメリカは空中戦のやり方を変えていて、それまでの一騎討ち的な方法はやめ、空中戦も双発機のスピードがうんと速いのにして装甲を上げ、複数機で一揆を狙う戦法に切り替え、紫電改の性能が果たして実践で十分に発揮しえたものだったか?なんてのも読みました。
名古屋空港の博物館で模型を見てきました。

うちは工学系技術者が多いのですが、その連中に言わせると、柳田邦夫「零式戦闘機」は当時の技術後進国であった日本の中で傑出した名機を作り上げた技術者たちのドラマとして涙なしには読めない本だそうです。
 さっきから読んでいますが、確かに「プロジェクトX」なんかメじゃないかも…

俺たちは天使だ(1995/仏)

2004年09月29日 | 映画感想あ行
監督:ジャン・マリー・ポワレ
出演:ジェラール・ドパルデュー クスリチャン・クラヴィエ

 BS夜の映画がジョン・フォードの「シャイアン」で、こんなひどいことがあっていいのか?という映画で、苦しかった。これも感想を性急に書くより、抱えておいたほうが良いような気がする。

 それで寝る前にバランスをとろうとして見たフランスのコメディ。ハイテンポでちょっと下品。ジェラール・ドパルデューが腹をゆすって楽しそうにやってます。
 オープニングがホンコンで、アジア系の人がでてくるとホンコン系アクション映画になります。ホンコンではドパルデューもホンコンぽいアクションに見えます。ガキンチョもなかなかやってくれます。

 悪でごうつくばりの元ギャング、今はクラブの経営者カルコ(ドパルデュー)が古いギャング仲間の遺児を頼まれ、金目当てに迎えにいったものの、善良な神父(クスリチャン・クラヴィエ)に押し付けてしまおうとしたが、なんと善い天使がカルコに、堕天使が神父に取り付きてんやわんや。ドパルデュー天使は天上の人というより、陸上グラウンドで審判でもやっていそう。神父役の人、ちょっと怖い顔でなかなか善悪二役がいけています。

 ただし、これを見て、かえって「シャイアン」の印象が深くなってしまったようだ。