虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

チャレンジ!

2004年09月06日 | 日記・雑記
うちで取っている週一の英字新聞の9月4日号のトップ記事は、女子マラソンの世界記録保持者で完走することの出来なかったイギリスのラドクリフ選手の涙顔。

 彼女はレース後のインタビューで語っている。
 "Basically I don't have a lot of explanations at this point.They were tough conditions, but they were tough for everyone."
 -厳しい条件はすべての選手に同様であったのに-
 一万メートルも棄権してしまった。身体的に悪いところは無い様なのに。
 あれだけの選手が、自分の身体が意のままにならなくなる。人間の心と身体は難しいものだ。オリンピックといえば、上の上の頂上での競い合いで、そこでもやはり、こういうこともあるんだなあ。

 スポーツによらず、好きで始めて少し強くなって、少し勝ち抜いてもっと強くなりたくなる。でも自分が強くなればなるほど、「上には上がある」を否応なく認識させられる場面にもぶち当たる。負けて、もっと練習して、やっぱり勝てなかったりする。
 うちの市大会、県大会クラスどまりのスポーツ選手もそうだった。自分の能力が見えるというのはつらいことだと思う。それでも「より強くなりたい」と練習して、厳しい顔で試合してるのを見てるのが好きでよく応援に行った。

 同じ記事で、メキシコオリンピックのマラソンで負傷した足でぶっちぎり最下位ゴールをした、タンザニアのAkhwari選手のエピソードが紹介されている。
 彼は、「なぜ勝つ見込みがないのに走り続けたのか?」と尋ねられ、答えている。
 "My country did not send me 7000 miles away to start the race. They sent me 7000 miles to finish it."
 ースタートするためでなく、レースを完走する為に私の国は私を送り出したのだからー(このfinish ってどういう言葉を使うとニュアンスがきちんと伝わるでしょうね)

 スポーツがその人に持つ意味はそりゃ人それぞれ違うだろうけれど、自己の可能性にチャレンジする姿は、見る側の中で眠っている部分を揺り動かすものを持っています。
 ラドクリフ選手、これから大変なんだろうと思う。でもそれを乗り越えて4度目のオリンピックにチャレンジしてくれるのを期待してます。

 それでね~、3面に浜口アニマルお父さんが、警備員に制止されてる写真が…
 キャプションが animal instinct …野性の本能って…