虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

クイーンコング (1976/伊・英・仏・独)

2004年09月25日 | 映画感想か行
QUEEN KONG
監督: フランク・アグラマ
出演: ロビン・アスクウィズ ルーラ・レンスカ

「キングコング」の男女ひっくり返し版パロディ。製作年のころの世相のウーマンリブに対する理解だか揶揄だかわかんない展開のハッピーエンドで締めくくられる。いささか頭痛のする映画。サービスですといわんばかりの若い女性のバストやヒップのアップはどっさり。

 映画監督が女性で男優を町へ拾いに行くところや、細かいところはほぼご本家をなぞってあるし、ほかの映画の見せ場のイタダキも呆れるほどわかりやすい形でいっぱいです。
 ただ主演のコングにさらわれるおにーちゃんが、情けないほど魅力がない。それが狙いだったのか?ビッグ・ベン上の大演説も突然でとってつけたようだし、なんかなあ、いくらおバカ映画でも、もうちょっとその辺の辻褄あわせて欲しいかな。クイーンコングに下着をつけさせることで、突如としてコングの純愛と男性の横暴に目覚めるなんざ、ご都合主義ですねえ。
 日本語吹き替えでは広川太一郎と小原乃梨子(どうしてもドロンジョ様とのび太君浮かんできます)で、思いっきり駄洒落映画になってましたが、エンディングの歌なんかも聞き取れる範囲では脚韻バシバシで原語版も駄洒落満載だったみたいですね。音楽がクラシックあり、イタダキっぽいのあり、ピアノ練習曲ありとチープ感にあふれ、コングと恐竜の戦うシーンなんて、恐竜に穴が開かないかと心配するくらいチャチ!
 確かに問題作だけど、とても人様にお薦めは出来ない。
原典への敬意はもう少しあってもいいかも~と。

 その前に見ていたのが「エス」で、すさまじくとり合わせが悪かったです。
 オンラインDVDレンタルのDISCASのトップページににあったのでつい予約しちゃいましたが、もうちょっと良く考えて予約しようと思いました。