虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ウディ・アレン 映画と人生(2002/米)

2004年07月09日 | 映画感想あ行
WOODY ALLEN: A LIFE IN FILM
制作・構成:リチャード・シッケル

 ウディ・アレンが、作品やその創作方法について長時間に渡って率直に語った貴重なドキュメンタリー。

 丑三つ時ちょっと前に目がさめた。時計を見たとたんにこれの録画予約をし忘れたことを思い出して、そのまま見ることにした。暑くて体力落ちてるのに、睡眠削るおばかさんな私… その上、眠くていささかモーローとしていたので、ちゃんと録画するのが正解だった。
 白髪になったウディ・アレンを見るのはなんだか不思議な感じだった。やはりさえない中年小男のイメージで定着している。
 作品の中にあれだけパロディを織り込んでいるアレンだから、さぞかし若いころからの映画狂であったのかと思いきや、映画にそれほどのめりこんでいなかったことは意外。
 インタビューを聞いていて、彼の本領は「カメレオンマン」「泥棒野郎」「重罪と軽罪」みたいな、見ていてとっても痛くておかしい人間へのペシミズムが漂うとこにあるんだろうな、と思う。人間なんて、何にだって慣れちゃうのだ。そして社会的な成功がすべての判断の指針だったり。

 ウディ・アレンの小説が翻訳でも出ているそうだが、やっぱりブラックなテイストなんだろうか。読んでみたい、と思った。