虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

カント、ノーマン・メイラー、キューブリック

2004年07月01日 | 
別に、ムーア監督の「華氏911」の予習と言う意味ではないけど、カントの「永遠平和のために」それにコラムに書いたメイラーの本、パレスチナ関連、それにいわゆる戦争文学というものまで読んでおります。手を広げるととめどないですけど。

とりあえず思ったのは、負けた国と勝った国ではこうも違うのか、なんだよね。映画でも、アメリカではキューブリックの「フルメタル・ジャケット」以外で軍隊の非人間性をとことん描くって、ベトナム経験していても、あの「ディア・ハンター」でさえアメリカの論理への遠慮があるみたいだし。アメリカの愛国心というのはあからさまにあらわさないと安心できないのかなあ。まあ、素人の勝手な言い分なんですが。
負けた国だから言い易いことってのもあって、アメリカでまともに戦争忌避みたいなこと言ったら弱腰で義務から逃げる奴みたいに思われるのだろうか?

カントは批判三書をまともに読んでないのでなんか腰が引けてますが、「永遠平和のために」…日本国憲法9条の精神はこれでしょうね…それはそれとして、この世界がわれわれのためにあるべくして存在する、という確信にまず唸ってしまう。私は人間の存在は「幸運な偶然」だとどっかで思ってる。