虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

最近読んでるミステリ

2004年07月06日 | 
 最近けっこう歯ごたえのある本を読んでいたので、合い間のミステリも面白くていっぱい読めました。
 量が増えたのは、映画減らしたのが一番の原因でしょうけど。
 ジェフ・アボットの図書館シリーズも今度まとめて読んでみて、なかなか泣かせるじゃありませんか!と得した気分だった。これは、母の看護のために都会の編集者としての成功を投げて、故郷の町で図書館長をしているジョーダンが探偵役で主人公。出生の秘密までおまけについてる。
 主婦探偵ジョーン・ジョフリーシリーズでおなじみのジル・チャーチルの「風の向くまま」は、大恐慌以後のアメリカの田舎町を舞台にした兄妹が主人公のミステリ。登場人物の設定はジョーン・シリーズのほうが好きだけど、これもシリーズで展開するようでなかなか楽しみ。
 アメリカのコージーミステリの書き手って、こういう小さな町の人間模様を皮肉を効かせたユーモアたっぷりに書くのがうまい。それに日常生活の苦労が適度に反映されていて、それも泣かせどころ。

 そういえば、「ファーゴ」を見たときに思い出したミステリの「ど田舎警察のミズ署長はN.Y帰りのベッピンさ。」(ジョーン・ヘス著)も田舎町のあれやこれやをシニカルに滑稽に書いていました。「ファーゴ」のセンスが好きな方には、お薦め。
 この話の被害者はブロンド美女なのだが「あの娘はね、ブロンドで、美人コンテストに優勝しそうな体の持ち主だったけど、あんがい頭は切れたし、ものすごく抜け目のないところがあって…」と形容されてます。「キューティー・ブロンド」じゃないけど、ブロンド美女って、やっぱりそういう目で見られてるんでしょうか。