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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

スタバ・レッスン

2014-01-21 11:35:00 | Weblog
 20年ほど前のこと、友人との待ち合わせまでの時間がたくさんあったので、ひとりで街なかのカフェに入りました。
これが大きな間違いのもとでした。
店員はいるのに、そして何度も私と視線を合わせるのに、席について10分以上経っても注文を取りに来ないのです。
頭に来た私はついに
ねぇ、ちょっと! 一体いつになったら私はコーヒーが飲めるのよ!!
立ち上がって大きな声で叫びました。みんなびっくりしてシーンとなりました。

 店員さんは格別に驚きもせずしら~っとした顔で言いました。
お客様、当店はセルフサービスでございます。入り口でお好きなものをご注文して戴いてからお座りください
えっ、喫茶店なのに、なんで自分でやらなければならないの?
純喫茶世代の私は、カフェという新時代のコーヒーショップの情報に全く無知だったのです。
私の怒りは矛先を失い、ただ赤っ恥をかいただけ。脱兎のごとくその場を去ったのは言うまでもありません。

 以来カフェが大嫌いになりましたが、今思えば、私のような客への対応のマニュアルもなかったところをみると、カフェの方もまだ発展途上。客もお店も未成熟な時代ではありました。
今はもうどこのカフェも、サービスやマナーの完璧を目指して徹底しています。

 先日ショッピングモールに出かけた時
スタバ・レッスンも兼ねて、コーヒーでも飲むことにするか。
珍しくオットーが言いました。
彼もまた純喫茶世代。私と同じくカフェが苦手な人種です。
お金を払っているのに立ったまま待たされ、自分で後片付けまでしなければならないシステムには多いに疑問を抱いています。
しかし時代の波に乗るためには、それもまた必要であるとどこかで身をもって知ったのかもしれません。

 レジでみんなに迷惑をかけないために、先ず注文するコーヒーを決めてから並ぼうと、少し離れた場所でメニューを読み上げていたのですが、全部舌を噛みそうな名前ばっかりです。
普通のコーヒーはどこにあるの?」 
お洒落な名前の飲み物ばかりで、普通のコーヒーを探すことも出来ません。

 すると店員さんがやってきて、実にさりげなく上手に私たちを誘導してくれました。
おそらく新人高齢者対象のマニュアルのようなものがあるのだと思います。
ちょっと特別待遇。おかげで苦労せずに美味しいコーヒーを戴くことが出来ました。

       

 飲み終わって帰ろうとした時も店員さんがすぐやってきて、食器やゴミの片付けを手伝ってくれました。
セルフサービスを謳ってはいても例外があることは認められているようです(我らは例外だった?)

 列を乱さず粛粛と順番を待ち、難しい横文字の商品名をスラスラと言い、訊かれる前に店内で飲むことやホットであるかアイスであるかやサイズや容器を指示し・・・と、本当は私たち、全部自分たちだけでスタバ・レッスンをやりたかったのですが。
でもご親切、身に染みてありがたかったです。

 マクドナルドのお店にもまだ行ったことがありません。
美味しいのかしら?
味に疑問と偏見がありますが、マクドナルド・レッスンもしなければならないと思っています。
何のためにって?
それはおひとりさまの老後を生き抜くためです。
今後すべての飲食店がセルフサービスになるかもしれませんもの。
どのようなシステムにも対応出来る柔軟な精神を養っておかなければならないと考えているわけです。

 ところで中国語仲間の超熟マダムのひとりが言っていたことなのですが・・・
何を注文したら良いか判らない時は『本日のオススメは何ですか?』と訊けばよいそうです。
なるほど、これはよいことを教わりました。