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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

大家と店子

2009-12-06 12:55:00 | Weblog
 夫の両親が残していった家を他人に貸し、にわか大家になった我ら。
今どき古くて寒くて不便な家に住みたいと言う人がいるとは思ってもみなかったが、借り手は案外早く見つかった。
しかし最初の頃は家賃の取り立てにも大変苦労した→【夫の苦悩

 以来度々この記事を読んだ友人たちから
「きちんと家賃が入っていますか?」
と訊ねられることがあるが、大丈夫!
家賃は夫の小遣いになるので、夫がひとりで頑張ったのである。
今では彼女の給料日に、夫の口座へと自動振り込みされているようだ。

 私は店子嬢にはまだ一度も会ったことはないが、夫は時々出かけて大家らしき仕事をしている。
大型台風が本県を直撃した日も、倒れて壊れそうになっていた板塀を、全身ずぶ濡れになって何時間もかけて修理してきた。
なかなか難儀な大家業である。

 実はこの店子嬢、我が家の娘の小学校時代の同級生である。
名前がちょっと珍しいので契約書を見たときすぐ気がついたが、もちろんそんなことはおくびにも出していない。
気詰まりな思いをさせても気の毒だし、大家と店子のクールな関係を崩してはいけないと考えたのだが.......やっぱり気になる。
爺爺・婆婆の家で、家族全員幸せに暮らして欲しいと祈っている。

 先日店子嬢が夫に
「私たち家族はこの家が大好きです。子どもたちも伸び伸びとしています。
もし将来お金ができたら、この家を買いたいのですが......」
と言ってきたそうである。
私たちはビックリしたが、そのような前向きな気持ちでぜひ頑張って欲しいと思う。
なんだかとても嬉しい気持ちにさせられた。

 そして今朝、夫の携帯に店子嬢からのメールが......
(おいおい!いつの間にメル友になっていたんだ?!)

 『アドレス変更のお知らせです。我が家の家族は全員新型インフルエンザにかかってしまいました。大家様のお宅では皆様大丈夫でしょうか?どうか気をつけてください。』
夫も私も、子どもたちからだってこんな優しい言葉をかけられたことがないから、たとえ社交辞令と知ってはいてもじんときた。
私たちは思わず「可愛いねえ」と呟いた。

 『大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然」という古い諺がある。

 夫の小遣いが少々減っても私の懐は全然痛まない。
「契約更新の時に、お家賃を少し安くしてあげましょうよ!」
と提案してみた。
しかし夫は返事をしなかった......

 
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