韓国の駐ロ大使、
プーチン大統領の就任式に出席…米日などは欠席
韓国のイ・ドフン駐ロシア大使が7日正午(現地時間)、モスクワのクレムリンで開かれたウラジーミル・プーチン大統領の就任式に出席した。米国と欧州連合(EU)加盟国など多数の西側諸国は就任式に代表を送っていない。
外交部当局者は同日、記者団に「イ大使が就任式に出席した」と明らかにした。外交部は韓ロ関係を管理する必要性を考慮し、イ大使を出席させる方針を決めたという。同当局者は「EU内部でも就任式をボイコットするという国が20カ国余りで、残りは出席するという立場」だとし、各国が今回の就任式に代表を送るかどうかをめぐり異なる決定を下した中、韓国がこのような決定を下したと述べた。
外交部が説明したように、ウクライナ戦争が行われている中、世界各国はプーチン大統領の就任式に代表を送るかどうかをめぐり意見を一致させることができなかった。米国務省のマシュー・ミラー報道官は同日、「ロシアの大統領選挙が自由で公正に開かれているとは思っていない」とし、米国代表はプーチン大統領の就任式に出席しないと述べた。EUの報道官も、駐ロシア大使をプーチン大統領の就任式に出席させない方針を表明しており、英国やドイツ、カナダも出席を見送る意思を明らかにした。
フランスとハンガリー、スロバキアなど7カ国は就任式に代表を派遣したという。ロイター通信はこれと関連し、フランスの就任式出席は、フランスが最近ウクライナに対する支援を強化しロシアと摩擦を起こしてきた点で注目されると報じた。
韓国もロシアとの二国間関係がさらに悪化することを懸念し、出席の決定を下したものとみられる。ロシアは今年3月、国連安全保障理事会(安保理)の対北朝鮮専門家パネルの任期延長案を決定する表決で拒否権を行使し、韓国人宣教師をスパイ容疑で拘禁するなど、韓国と軋轢がある。韓国政府も先月2日、ロシアが安保理の対北朝鮮制裁決議に違反したとして独自制裁を加えると発表しており、ロシアはイ・ドフン大使を呼んで抗議した。