「物質的豊かさを享受するために国民の安全と命を後回しにすることはできない。優先順位が変わってしまえば、いつかは韓国も福島のような危機に直面する可能性があるからだ」と強調した。

2020-10-28 07:20:21 | 韓国を知ろう
京畿道知事「経済性ばかりの原発維持は時限爆弾…
いつか韓国も福島のような危機に」

登録:2020-10-27 04:01 修正:2020-10-27 06:45


「日本は福島第一原発汚染水の非理性的な放出計画を撤回せよ」


      

       イ・ジェミョン京畿道知事//ハンギョレ新聞社

 「安全の保障されない老朽化した原発は閉鎖し、無理な稼働延長は中止しなければなりません。原発を経済論理ばかり問うて稼動することは、電気代を節約しようとして時限爆弾を放置するようなものです」

 京畿道のイ・ジェミョン知事が月城(ウォルソン)原発1号機の早期閉鎖決定をめぐる論争に関連し、「脱原発政策」に触れた。イ知事は26日、自身のフェイスブックに「脱原発は進むべき道…福島第一原発の汚染水は放出してはなりません」との文章をアップした。これは、月城1号機の早期閉鎖決定の過程において、経済性が不合理に低く評価されたという監査院の監査結果が出て以降、野党が脱原発政策の全面的見直しを主張している中で出たもの。

 イ知事は「2016年の慶州(キョンジュ)、2017年の浦項(ポハン)の震度5以上の大規模地震は、もはや韓国が地震安全国ではないことを示し、これにより月城、古里(コリ)などの近隣の原発地域の安全問題が国家的問題として提起された」とし「地域住民は今も不安な気持ちで原発の状況を見守っている」と述べた。そして「物質的豊かさを享受するために国民の安全と命を後回しにすることはできない。優先順位が変わってしまえば、いつかは韓国も福島のような危機に直面する可能性があるからだ」と強調した。

 イ知事また、日本政府に対して、福島第一原発の汚染水を海洋に放出するという計画を撤回するよう求めた。イ知事は「自国の土壌を汚染し、自国民の健康を害しただけでは足りず、今や周辺国の国民の命と海洋生態系の安全も脅かすに至った。日本政府はせめて今からでも非理性的な放出計画を撤回し、特定秘密保護法で制限した情報を包み隠さず公開すべきだ」と述べた。また、「放射能汚染水は、海を共有する周辺国はもちろん、影響を受ける全世界とともに解決すべき人類生存の問題であることを肝に銘じ、国際社会による検証調査に応じることを求める」とも述べた。
キム・ギソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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