ソウルで1坪当たり1億ウォン以上で売られたマンション団地が年間最多だった昨年の数値(45カ所)を上回ったものだ。2018年(19カ所)に比べると2.7倍に増えた。

2020-09-17 00:58:55 | 韓国を知ろう
ソウル、
1坪あたり1千万円超えのマンションが過去最多に

登録:2020-09-16 10:25 修正:2020-09-16 23:00


1~9月の国土交通部の実取引システム分析 
1坪当たりの実取引価格が1億ウォン超えのマンション52カ所 
「規制強化で『賢い1軒購入』に集中」

      
      
ソウルのマンション団地=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 今年ソウルで1坪(3.3平方メートル)当たり1億ウォン(約895万円)を超える価格で売買取引されたマンション団地が過去最多を記録したことが分かった。政府の相次ぐ不動産対策により、多住宅所有者がいわゆる「(価格上昇を見込んだ)賢い一軒購入」に集中する傾向が強まったためという見方が出ている。

 15日、不動産情報提供会社の経済マンラボが国土交通部の実取引価格の公開システムを分析したところ、今年に入って14日までに1坪当たり1億ウォン以上で売買されたマンション団地は52カ所(重複マンション除く)だった。これは、ソウルで1坪当たり1億ウォン以上で売られたマンション団地が年間最多だった昨年の数値(45カ所)を上回ったものだ。2018年(19カ所)に比べると2.7倍に増えた。

 今年に入って1坪当たりの実取引価格が最も高いマンション団地は、ソウル市江南区開浦洞(カンナムグ・ケポドン)の開浦住宅公社1団地だった。この団地の専用面積56.57平方メートルは、3月4日に30億9500万ウォン(約2億7700万円)で売却され、1坪当たりの売買価格が1億8086万ウォン(約1600万円)に達した。今年6月に工事を始め、再建築(ザ・Hファースティアアイパーク)が進められているこの団地は、入居後、広い住宅形が得られるという未来価値のため、当時価格が高く策定された。同マンションは今年7月、1坪当たり4750万ウォン(約425万円)で一般分譲され、平均22.9倍の競争率ですべての住宅形の申し込みが締め切られた。

 開浦住宅公社1団地のほか、瑞草区盤浦洞(ソチョグ・バンポドン)のアクロリバーパーク(1坪当たり1億3893万ウォン、同一団地の最高価格基準)、江南区大峙洞(テチドン)のレミアン大峙パレス(1億3052万ウォン)、松坡区蚕室洞(ソンパグ・チャムシルドン)のリセンツ(1億3052万ウォン)、瑞草区盤浦洞のレミアンファーステージ(1億3358万ウォン)、城東区聖水洞(ソンドング・ソンスドン)1街のトリマーゼ(1億3052万ウォン)などは、再建築ではなく一般マンションであるにもかかわらず、今年1坪当たり1億3千万ウォン台で売買されたことが調査で分かった。また、江南区三成洞(サムソンドン)の三成ヒルステート1団地(1億2724万ウォン)、瑞草区盤浦洞の盤浦ヒルステート(1億2405万ウォン)、龍山区漢南洞(ハンナムドン)の漢南ザ・ヒル(1億2351万ウォン)、瑞草区盤浦洞の盤浦ザイ(1億2180万ウォン)、瑞草区蚕院洞(チャムウォンドン)の新盤浦セントラルザイ(1億2128万ウォン)、瑞草区蚕院洞のアクロリバービュー新盤浦(1億2002万ウォン)は1坪当たり1億2千万ウォン台で取引が成立した。特に、開浦住宅公社1団地を除くと、1坪当たりの売買価格の上位10位内の団地の取引は、政府による強力な不動産規制が実施された6~8月に行われた。

 不動産業界では、政府の強力な不動産規制の影響で、多住宅所有者が税負担を減らすため、「賢い1軒購入」に集中する傾向が強まったものとみている。経済マンラボのオ・デヨル・リサーチチーム長は「特に7月前後に江南地区のマンション団地で申告価格を更新する事例が増え、1坪当たり1億ウォンを超えるところが続出した」と分析した。
チェ・ジョンフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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