「朝米双方は10月4日の予備接触に続き、5日に実務協議を進めることで合意した」と明らかにした。

2019-10-04 05:41:57 | 真の解決目指して
朝米実務交渉の場所としてスウェーデンが有力
登録:2019-10-03 06:41 修正:2019-10-03 09:12


北朝鮮代表、3日にストックホルム行きの航空機を予約 
米国「1週間以内に会う計画」と慎重な態度示す

          

北朝鮮実務交渉代表のキム・ミョンギル外務省巡回大使=資料写真//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮と米国が4、5日に行う非核化予備接触と実務協議の場所として、スウェーデンが有力視されている。

 中国北京外交消息筋は2日、「(北朝鮮実務交渉代表の)キム・ミョンギル外務省巡回大使の名前が3日午後に出発する中国航空(CA911)のストックホルム行きの航空機の予約者リストに含まれていると聞いた」と述べた。該当の航空便は3日午後1時50分、北京首都国際空港を出発する。

 2日には平壌(ピョンヤン)から出る北朝鮮の高麗航空便がなく、3日午前10時15分に平壌を出発し、午前11時35分に北京に到着する航空便(JS251)がある。したがって、キム大使は3日に北京に到着した後、すぐにストックホルム行きの航空便に乗り込むものと予想される。予約者リストには、キム大使の他に同行はないという。

 これに先立ち、北朝鮮のチェ・ソンヒ外務省第1次官は1日に談話を発表し、「朝米双方は10月4日の予備接触に続き、5日に実務協議を進めることで合意した」と明らかにした。しかし、チェ次官は会談場所は公開しなかった。米国側も北朝鮮と同じく、場所については触れなかった。

 しかし、スウェーデンは早くから有力な朝米実務協議の場所と考えられてきた。北朝鮮大使館があり、本国と疎通が容易である上、今年1月にチェ・ソンヒ当時北朝鮮外務次官やスティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表、イ・ドフン外交部朝鮮半島平和交渉本部長など南北米6カ国協議首席代表が、ストックホルム近郊の休養施設で実務会合を開いたからだ。ただし、北朝鮮側の交渉団が出発直前まで航空便を何度か変えたケースが少なくないため、最終的に交渉場所が変わる可能性も排除できない。

 一方、米国は北朝鮮との実務交渉について1日(現地時間)、慎重な態度を示した。モーガン・オルタガス米国務省報道官は同日、チェ次官の発表から3時間後、マスコミの質問に対し、「米国と北朝鮮当局者たちが1週間以内に会う計画であることは事実だ」としたうえで、「協議について共有する追加の詳細事項を持っているわけではない」と答えた。日程を具体的に示さず、「一週間以内」と表現した点で、北朝鮮との温度差がうかがえる。

 このような米国の態度をめぐり、様々な可能性が考えられる。まず、チェ次官の発表どおり、北朝鮮と米国が実務交渉の日付に合意したものの、発表の過程で表現を変えた可能性もある。また、2月末のハノイ朝米首脳会談で合意が見送られてから7カ月ぶりに再開される実務交渉であるだけに、成果を導き出すのに対する負担感が作用したかも知れない。ワシントンの外交消息筋は「実務交渉が物別れにならないよう、米国は非常に慎重になっているようだ」と述べた。予備接触で問題が生じ、実務交渉につながらない可能性まで念頭に置いたのではないかという分析もある。
北京、ワシントン/チョン・インファン、ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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