両首脳は2~3週間以内に交渉チームを構成し、非核化交渉や第3回朝米首脳会談に向けた交渉を始めることにした。

2019-07-01 10:03:33 | 世界平和を実現するために
分断の線を越え、平和の手を携える
登録:2019-07-01 01:25 修正:2019-07-01 08:00


南北米首脳、板門店で史上初の会合 
朝米、非核化の実務協議を再開


          

文在寅大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長、ドナルド・トランプ米大統領が6月30日午後、板門店南側地域の自由の家で会合を終えた後、ともに軍事境界線に移動している=板門店/キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 69年前、互いに銃口を突きつけた北朝鮮と米国の首脳が二回も越えたにもかかわらず、それは立ち上がって行く手を阻むことも、足を引っ張ることもできなかった。高さ15センチメートル、幅40センチメートルのそれは、1年2カ月前に南北首脳が行き来する時のように、ただ横たわっていただけだった。板門店の軍事境界線、それはただのセメントブロックに過ぎなかった。

 ドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が30日午後、板門店南側地域の自由の家で電撃的に会合を開き、朝鮮半島の非核化に向けた朝米実務交渉を再開することで合意した。トランプ大統領は金委員長をホワイトハウスに招き、金委員長は「望むなら、いつでも行く」と答えた。両首脳は2~3週間以内に交渉チームを構成し、非核化交渉や第3回朝米首脳会談に向けた交渉を始めることにした。

 同日の会合は、今年2月のハノイ朝米首脳会談以来止まっていた朝鮮半島の非核化・平和に向けた列車が再び走り始めたという点で、大きな意味がある。疑念や懐疑、悲観を乗り越え、誰も予想できなかった形で、4カ月ぶりに再び汽笛を鳴らしたのだ。

 対面の形式も型破りの連続だった。トランプ大統領は66年前の南北分断以来、初めて北朝鮮の地を踏んだ米大統領となった。同日午後3時45分、板門店南側地域の自由の家のガラス戸を開けて出た彼は、1分後に板門店軍事境界線のセメントブロックのところで金委員長と対面した。金委員長と握手をし、軍事境界線を越えて北側に10歩余り渡ってから、再び金委員長と共に南側地域に戻った。金委員長は「過去を清算し、さらに未来へ進もう」と述べ、トランプ大統領は「今、あまりにも素晴らしく、肯定的なことが進められている」と強調した。彼らは南側で待っていた文在寅(ムン・ジェイン)大統領とともに握手を交わした。韓米首脳が板門店で会う歴史的かつ非現実的な場面が全世界に生中継された。

 その後、朝米両首脳は「2分ほど挨拶を交わす」(トランプ大統領のツイッター)という予想を覆し、南側の自由の家で、50分間にわたり話し合った。トランプ大統領は会談後、「金委員長にホワイトハウスに来てほしいと要請した」とし、「今後2~3週間、マイク・ポンペオ国務長官の主導のもと、スティーブン・ビーガン代表が朝米実務会談を行う」と明らかにした。文大統領は「朝鮮半島の恒久的な非核化と平和のためのプロセスが、大きな峠を一つ越えた」と意味づけた。
ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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ドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が30日午後、板門店南側地域の自由の家で電撃的に会合を開き、・・・

2019-07-01 10:03:33 | 南北は一つ
分断の線を越え、平和の手を携える
登録:2019-07-01 01:25 修正:2019-07-01 08:00


南北米首脳、板門店で史上初の会合 
朝米、非核化の実務協議を再開


          

文在寅大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長、ドナルド・トランプ米大統領が6月30日午後、板門店南側地域の自由の家で会合を終えた後、ともに軍事境界線に移動している=板門店/キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 69年前、互いに銃口を突きつけた北朝鮮と米国の首脳が二回も越えたにもかかわらず、それは立ち上がって行く手を阻むことも、足を引っ張ることもできなかった。高さ15センチメートル、幅40センチメートルのそれは、1年2カ月前に南北首脳が行き来する時のように、ただ横たわっていただけだった。板門店の軍事境界線、それはただのセメントブロックに過ぎなかった。

 ドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が30日午後、板門店南側地域の自由の家で電撃的に会合を開き、朝鮮半島の非核化に向けた朝米実務交渉を再開することで合意した。トランプ大統領は金委員長をホワイトハウスに招き、金委員長は「望むなら、いつでも行く」と答えた。両首脳は2~3週間以内に交渉チームを構成し、非核化交渉や第3回朝米首脳会談に向けた交渉を始めることにした。

 同日の会合は、今年2月のハノイ朝米首脳会談以来止まっていた朝鮮半島の非核化・平和に向けた列車が再び走り始めたという点で、大きな意味がある。疑念や懐疑、悲観を乗り越え、誰も予想できなかった形で、4カ月ぶりに再び汽笛を鳴らしたのだ。

 対面の形式も型破りの連続だった。トランプ大統領は66年前の南北分断以来、初めて北朝鮮の地を踏んだ米大統領となった。同日午後3時45分、板門店南側地域の自由の家のガラス戸を開けて出た彼は、1分後に板門店軍事境界線のセメントブロックのところで金委員長と対面した。金委員長と握手をし、軍事境界線を越えて北側に10歩余り渡ってから、再び金委員長と共に南側地域に戻った。金委員長は「過去を清算し、さらに未来へ進もう」と述べ、トランプ大統領は「今、あまりにも素晴らしく、肯定的なことが進められている」と強調した。彼らは南側で待っていた文在寅(ムン・ジェイン)大統領とともに握手を交わした。韓米首脳が板門店で会う歴史的かつ非現実的な場面が全世界に生中継された。

 その後、朝米両首脳は「2分ほど挨拶を交わす」(トランプ大統領のツイッター)という予想を覆し、南側の自由の家で、50分間にわたり話し合った。トランプ大統領は会談後、「金委員長にホワイトハウスに来てほしいと要請した」とし、「今後2~3週間、マイク・ポンペオ国務長官の主導のもと、スティーブン・ビーガン代表が朝米実務会談を行う」と明らかにした。文大統領は「朝鮮半島の恒久的な非核化と平和のためのプロセスが、大きな峠を一つ越えた」と意味づけた。
ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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