どこ吹く風

旅のことを主に書く。

教師節と仲秋節

2010年10月06日 07時03分47秒 | 西安・敦煌遊学
 9月10日は教師の日です。前日街の花屋は大量の花が道路に並んでいるので何事だろうと思ったけど、まさか教師の日でこれほど大騒ぎするとは考えもしなかった。オキナワでこのような光景は卒業式の前日くらいである。

 当日毎日の通学路にある幼稚園の前も花束を持った子供と親が歩いていた。午後の歴史の時間に教授の携帯が時々鳴る、教え子からのメッセージが入るのだという。その時初めて教師の日であると説明を受けた。

 前回の研修のときもこの教師節のことは聞いた覚えがあるがすっかり忘れていた、私たちは教師に対して何もしなかったので印象に残らなかった。制定されて20年ほどしかならないと説明を受けたがすっかり定着しているようだった。

 教師に贈り物をするのは次第にエスカレートすることも考えられる、その辺りはどうなっているだろうか若干気になる。真心を籠めたメッセージや花一輪なら問題は無いだろうけど、贈り物文化がある国なので中には逸脱した人たちもいるだろうな。

 仲秋節、これは町中が大騒ぎしている。スーパーや百貨店では月餅の特設コーナーがあり販売に力を入れている様子が分かる。私たちが泊まっている賓館のロビーにも交大特製の月餅セットが並んでいた。交大のは一箱80とか120元だがデパートのそれは600元とか1000元もするのが並んでいた。月餅が入った容器もそれも詰めた箱もリッパとしか言いようが無い。容器の形も四角はもとより六角形や丸型など様々で表面を彩る装飾も見事な出来映えである。

高価な月餅を貰う職場のおエライさんたちはきっと家だけでは食べきれないだろうから、その上の役職へ回すのもあるだろう。最終的には誰の口に入るのか、贈り物の効果は如何ほどあるのか。
街には月餅の袋を抱えてタクシーに乗る人をよく見かけた、丸い月のように期待だけは大きく輝いているのだろう、想いが成就できますようにと祈りたくなる。

 三年前は少なくない餞別を下さった方への御土産に200元近い月餅を買った。今年はその方に黙って来たので御土産の月餅はバラ売りの箱入りにし、サークルには1斤40元のものを60個買った。デパートで買った品なのでスーパーのものより高い分美味しいだろう。
 ところで教師節は休みににならないけど仲秋節は休日となる。しかも3日間の休講となる。しかし二日間は土日に補講するというおまけ付き。ありがた迷惑の感じもする。補講があっても連休がいいのかな、議論のある事だろう。補講も平日の午後とかにやるならともかく土日との振り替えなら私としても不満がある。

 でも・・この仲秋節の連休や補講は私たちには関係なかったのです。仲秋節が来る前に研修期間が終わったからです。仲秋の満月は敦煌で砂漠の砂山に登った月を眺めました