どこ吹く風

旅のことを主に書く。

崋山 (バス)

2010年10月05日 08時19分10秒 | 西安・敦煌遊学
 崋山は西安の東100Km離れたところにあり、バスで2時間以上もかかる。日帰りツアーが出ていて390元と1日間の観光としては高いと感じられた。
しかし西安ー崋山の麓までのバス賃、入山料、ターミナルとロープウェイ間のバス賃、ロープウェイ料金などで350元かかるので金額的には大差は無い。ツアーにするか個人で行くかは、どちらが気分的に良くて且つ現地でどの程度フリータイムを過ごせるかで判断すべきだろう。
結論から言うと私の個人的見解では、どっちもどっちだと思われる。

 まず崋山については下調べしていなかったのは拙かった、反省点です。賓館でツアー案内を見て行く気になりバスの発着場所を西安駅まで行って調べた。
研修旅行のメンバーにも声を掛けて日曜の朝6時半に賓館を出た。前日崋山行きのバス担当者から6時30分から19時30分まで運行しているとの説明があったので7時半頃出るバスに乗るつもりだった。
ところがバスは何時まで経っても出ない。「何時に出るのか」尋ねても曖昧な返事しかかえってこない、ある程度人数が揃うと出発するということなのだ。それは帰りのバスも同じ。無理して6時半に賓館を出る必要は無かった。朝っぱらか精神的によくない、ここは中国だ中国式に従う以外に無い。

 ツアーに参加した人のHPを読んでも、出発時間は指示された時間より40分遅れたとか、初っ端からミヤゲ品屋に連れ込まれたとか書いてあるので、どっちもどっちでしょう。
朝飯もちゃんととって8時前にターミナルに着くようにすれば良かったのだ。
(ツアーについては何社もあるようなので良心的(?)なところもあるかも・・・)

 駅前では”兵馬俑へ行くのか、崋山へ行くのか”と客引きが寄って来る。往復50元と金額は同じ。ただ崋山行きのバスは何社かありバスターミナルも駅から離れた場所にある、そこまで車で連れて行くのか、そのバスが駅を経由するのかは乗らなかったので分からない。どのバスに乗っても大差(料金は同じなので精神的なもの)は無いものと思われる。

 出発して暫らくすると車掌が切符を売りに回ってくる。往復50元片道33元と言うので片道にした。高くついても復路の選択肢が増える片道切符にすることをお勧めします。私たちは朝から待たされて不愉快な気分になっていたので、帰りは早いバスのほうがいいだろうと考えたのです。
崋山のロープウェイからターミナルまで戻るバスは往路とは違うバスのターミナルに寄りました。また往路のバスは終点から崋山へのターミナルまでタクシーを利用しなければなりません。10元かかるのでその分助かることになる。
しかしそのバスの終点は西安駅から離れた場所にあるので、地理の不案内の私たちは一旦市内バスで西安駅まで行き賓館に戻った。

 高速道路の標識に崋山100Km とある。バスは小型なのでスピードが遅いように感じられた。どんどん追い抜かれていく、それでも快調に走っている。窓から景色を眺めていると気分も晴れてきた、やはりここは中国だと実感する。道路沿いの木々や花が目を楽しませる。そろそろ崋山が近づいたかと思う頃スピードがガクッと落ちて終に停まってしまった。前方の見える範囲は車で埋まっている。小型バスなので割り込みを繰り返しながら少しずつ進むも限界となり停車状態が20分ほど続いた。中央分離帯の一部がブロックで仕切られた箇所があり乗用車はそこの隙間からUターンしていく。

 私たちのバスも何回もハンドルを切りなおして反対車線に移り、暫らく走りインターチェンジで高速道路からおりた。集落を抜けると石材加工所や広い保管場所が見える、この辺りは花崗岩の産地のようだ。道路中央に料金徴収所があるので又高速道路に入るのかと思いきや、似たような道しかない。有料道路ならもう少し整備されていてもいいのに。生活道路のような感じがするけど有料道路のようだ、この道以外にも迂回路があるのか。

 ようやく崋山がある町に着いた、崋山の入口付近に着くのかと思ったら其処はただの道端で食堂の前に停めてメシを食べて行けという感じ。店の従業員が出てきてシキリに勧めるのを振り切り登山道の入口を聞くとタクシーで行けと言う。歩こうとすると遠いような口ぶりなのでタクシーに乗る。また腹立たしい気分になる。タクシーは10元、たぶん初乗り料金で行ける距離だが観光地では運転手が談合しているのでどのタクシーも同じ10元と言う。中国に限らずこういう場所では仕方が無い。

 登山道の入口まで来た。