8703の部屋

「ハナマルサンの部屋」です。音楽、スポーツ 世相 等々 気ままに綴ります

心に響く合唱

2009-03-26 13:18:26 | 合唱

長い年月、多くの合唱音楽を聞いて来たが、聞く人の心に響く音楽と耳を素通りしてゆく音楽があることを感じている。しかし、その違いを具体的に説明することはとても難しいことである。声のこと、テクニックのことなどの違いは説明できても、何故心に響くのか、そうではないのか等については単純に言葉では表現できない深遠なるものがあるように思う。

昨日、北海道大麻高等学校合唱部の第2回定期演奏会に行ってきた。ちなみに大麻は<おおあさ>と読みます(北海道以外の人のために)。とても立派な演奏会で、まさしく、心に響く歌声に8703は感動した。

創立8年、部昇格2年、2回目の定期演奏会、と新興の高校合唱部であるが、聞くたびに良い演奏をするので注目していた。同好会の時は少人数の女声合唱であったが、部へ昇格と共に混声になり部員も増加しつつある。

顧問の菅原宏先生曰く「あるときは部員が1~2名で存続の危機もあった」。菅原先生が立ち上げ、手塩に掛けて育ててきた合唱部である。以前から、「音楽担当ではないが、熱心な先生」の印象を持っていたが、8703が3年間関わった藤女子大学合唱団には毎年大麻出身の新入部員があり、その指導方針に関心を持っていた。

そして、最近、「歌の花かご」や「アンサンブルコンテスト」などを通して菅原先生の指揮による演奏を聞き、そのお人柄に触れる中から“心に響く合唱”の真髄を知った。やはり、指導者の姿勢にあった。

熱心で、暖かくて、心が広くて、謙虚な指導者からは、本当に合唱(音楽)を愛好する生徒が育つようである。歌う生徒の姿勢はひたむきで、歌う喜び、聞いてもらえる嬉しさを真摯に表現している。そして、その歌声は聞く人の心を打つ。とても清々しい演奏会であった。

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