「芸術教育演習Ⅱ」において学生に話したことである。現在、わが国では受験体制の中で、ともすれば軽視されがちな芸術教科であり、科目とともに芸術科教師の存在さえも危ぶまれる状況である。
そうであればこそ、音楽科(芸術科)教師の存在感をしっかりと示さねばならない。音楽科の必要性、重要性を身をもって立証することが求められている。
まず、大切なことは生徒に信頼される教師であること。そして、良い(楽しい)授業をすることである。小生が知る多くの優秀な音楽教師は、学校内において無くてはならない人として認められている人たちであり、当然のことながら、決して部活オンリーな教師ではない。
教科担任として、学級担任として、全校的な立場で生徒の人間性を磨き、音楽性を養い、いわゆる全人的教育の先頭に立つ人たちである。そのような基盤のもとに生まれ、育つのが合唱部であり、吹奏楽部なのである。したがって、筋金入り(?)の部活動を展開することができるのである。