「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団」札幌演奏会を聴いた。ビクトリアのAve Mariaから始まって、最後の「雨ニモマケズ」まで、約3時間におよぶ素晴らしい演奏会であった。「雨ニモマケズ」は札幌演奏会のプログラムには入っていない曲で、指揮者当間修一氏の「この会場でぜひ演奏したい」という希望から、番外プログラム(アンコール曲でもない)として演奏された。
この合唱団は、とてもレパートリーが広く、古典から現代まで良質な合唱を聞かせてくれる。良くトレーニングされた明るく透明感に満ちた声、幅の広い表現力は圧巻である。今日の演奏曲中、8703が初めて聞く曲で充分に理解し得ないものもあったが、時間の長さを感じさせない中味の濃い演奏会であった。
終演後、打上会にも同席し、当間修一氏、沖田明子氏、鈴木憲夫氏、千原英喜氏をはじめ、団員諸氏と歓談し、美味しいビールをご馳走になったことも望外の喜びであった。