読書三昧の夏休み

今日でやっと夏休暇が終わります。
長期休暇は必ず読書です。
芥川受賞作品を2作とも読みました。
それでもまだ読み足りなかったので図書館へ。

いい本に巡り合えました。
頭をガ～ンと殴られた感じ。
とても自分を反省させられたお話。
自分自身ちっぽけな人間、未完成な人間というのは
自覚しております。

妻としても、親としても恥ずかしい限り。
良妻賢母には程遠いですからね。
自分を守ることに精いっぱい、
とにかく昔から体が弱かったのですね。
寝込めばみんなに迷惑をかける、
だから決して無理しない、
という言い訳で今まで生きてまいりました。

でもそれは自分を正当化するものでしかないのですね。
常に自分の健康を意識して管理していくことは
大切なことですが、甘やかしとはちがいますもんね。
今になって気づくとは…。

そんなことを反省させられた本がこれです。



そのお婆ちゃんの遺言

「よろこびなさい」

両親が共稼ぎで忙しく、作者はお婆ちゃんに育てられます。
お婆ちゃんは毎晩寝る前に
「今日のうれしいは何やった？」と聞くのです。
どんな悲しいことがあっても1つくらいは嬉しいことがあるだろうと。
どんなに辛くても嬉しいことを見つけられたら
乗り越えられる。

遺言の「よろこびなさい」は嬉しいこと見つけなんだと！

全文が柔らかい京都弁で綴られています。
昔の人は生活の知恵からにじみ出るいろんな言葉、所作を
子どもや孫に伝えました。
教育の基礎がしっかり家庭にありました。
私たちは子どもたちに何を伝えてきたでしょうか。

落ち込みますわ…。

また、人生を閉じようとするとき、
あなたはどんな言葉を残しますか？
あの有名な一休和尚、
弟子たちが最後の言葉を待っていると
「わし、死にとうない…」と。
いかにも人間らしく、
物事をすべて超越した高僧のことばとはとても思えませんね。

友人のお母様は
「ありがとう」と言われて旅立たれたとか、
素敵ですね。
そんな言葉を残せるなんて。