竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

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追悼:比較民話学の第一人者 三原幸久先生

2013年02月16日 | 日記
三原幸久先生がお亡くなりになりました。

昔話学会の事務局の方より先日下記のような連絡がありました。

「三原先生が1月18日(金)に亡くなられました。
原因は肝臓癌ですが、痛みもなく、穏やかなお最期でした。」


日本昔話学会講演会 2010.10.10. キャンパス・プラザ京都にて


三原先生は、私にとって尊敬すべき、かけがいのない恩師です。

先生はスペイン語圏の口承文芸のフィールド・ワーカーであるばかりでなく、
日欧の民話の比較研究の第一人者でした。

1970年代から80年代には、三原先生と福田晃先生と私の三人で「国際説話研究会」を開催し、
各地の民話研究者のお話を聞き、勉強をさせていただきました。

また先生の編集された『ラテン世界の民間説話』では
私も「レト・ロマンの昔話」について寄稿させていただきました。

また私の著書『グリム童話と近代メルヘン』については、日本民話の会の会報に書評を寄せてくださいました。

先生の主な著訳書を挙げますと

スペイン民族の昔話 岩崎美術社 1969年
ラテンアメリカの昔話 岩崎美術社 1972年
因幡智頭の昔話 三弥井書店 1979年
ラテン世界の民間説話 世界思想社 1989年
スペイン民話集 岩波書店 1989年 などです。

そのほかにも多くの著訳書があります。
下記のサイトをご参照ください。
Amazon本。三原幸久

先生が活躍されていた主な所属学会は
日本イスパニア学会、説話伝承学会、日本民俗学会、日本昔話学会、日本民族学会 でした。


日本昔話学会講演会 2010.10.10. キャンパス・プラザ京都にて


私が最後にお会いしたのは、上記の学会の講演会でした。

「日本の昔話が外国昔話から受けた影響」と題して熱く話された声が今も耳に残っています。
その内容は、同学会編の『昔話―研究と資料』39号(2011.3.)に載っています。

三原先生は確か私より「ひと回り上の猿歳」なので、たぶん享年80歳であられたと思います。

心から、ご冥福をお祈りいたします。
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