素敵なカバーの本です。まず、装丁写真をご覧ください。
もみじの葉の影絵が素敵ですね。
奈良の景色を撮っておられる浜四津成信の写真です。地蔵院の白壁に映った冬紅葉の影です。
さて、この素敵な装丁の本のタイトルは、宮川久美編著者『奈良春日野の歴史と文学を歩く』です。
宮川先生は奈良佐保短大教授で、万葉集や古事記・日本書紀、東大寺正倉院に残る古文書などの研究をされています。
本書には、春日野を中心とした、お寺や神社のお話が載っています。
話題になっているのは、佐保姫物語、春日野の仏教世界:鹿野園・新薬師寺・十二神将、元興寺の道場法師、
東大寺と聖宝、東大寺の守り神:手向山八幡宮、玄と首塚、春日祭と春日若宮おん祭りなど。
このように春日野をめぐる多方面のテーマを八人の専門家の先生たちが読み解いてくれています。
花園大学の丸山顕徳教授(国文学)、佐々木閑教授(インド仏教学)、天理大学の齋藤純教授(民俗学)ほか
豊富な執筆陣です。
簡潔にわかりやすく書いてくれていて、80ページの小冊子なので、一気に読んでしまいました。
なぜ、東大寺に手向山八幡宮があるのか?
元興寺になぜ鬼がでるのか?
十二神将ってどんな仏像なのか?
破石町になんであんなミニ・ピラミット頭塔があるのか?
「南大門」はわかるが、「転害門」って変な名前の門やなあ!
こんな日頃、心の片隅で疑問に思っていたことが、晴れてすっきりしました。
あなたも、読んでみませんか?
奈良新聞によると
入手希望者は、佐保短大に電子メールで申し込むと良いそうだ。
送料のみ負担ということです。
info@narasaho-c.ac.jp
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます