えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

最後のうさぎ年

2011年12月31日 | 雑記
昔、高校のころ通っていた塾の先生が私にひとこと。


「大学に入ってからは、今よりもずっと早いぞ。時間の経つのが」


つぶやくように告げた一言を受けたときから、足元を振り返るとずいぶん長い時が過ぎました。
もうそろそろ10年近くが過ぎようとしている。
大人になり、会社人になる私の周りは、だんだんとゆるやかに老いたり成長したり、周りのふと見たときの姿に愕然としながら毎日、週の5日は、抑えつけられるように会社へ通っている。
帰って振り返るほどの力はなくて、お湯に入って食事をとって、やっと次の日を迎えられる程度。


仕事で何ができるか。仕事で何をするか。仕事を何にするか。


かつてはそんなに悩まないことだった。前に背中があって、動いている手を見ることができた。
誰かが働く姿を見ることがだんだんとなくなってから、すぐ目の前の背中がどういうふうに手を動かしてきたのもわからなくて、手探りで選択することの恐ろしさ。なんでもできるということには選択が伴う。

選択には時間制限がある。時間は過ぎてゆく。
それに焦りながら、周りの変化に動揺しながら、手が何も動いていない自分を見た年、今年はそういう年だった。

ここで何かを書いてゆくことも、そろそろ4年になろうとしている。
4年前の私、今を見てどう思うだろう。
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