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トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

ハイサイド電流センス・アンプIC(LT6106)を使った電流計製作

2015-03-26 15:38:45 | 測定器

 電流をデジタル表示させる方法として簡単なのはローサード方式(入力の0Vと出力の0V間に電流検出抵抗を入れて、差電圧をOP-AMPで増幅し電圧計で表示)なのだが、ハイサイド(電源+間)に入れて電圧変換してくれる便利なICのLT6106が秋月より入手出来るので実験してみた。
ハイサイドに入れることでGND(0V)が共通になるので回路上都合が良い。
SOTパッケージ(0.95mmピッチ5P)なのでaitendoの変換基板に実装。空きランドが有るので、この基板に回路を全て実装してみた。

Rsense(検出抵抗)は0.1Ω、Rinは100Ω、Routは1kΩとすることで、1Aが1Vに変換される。
表示には秋月の[超小型2線式LEDデジタル電圧計(パネルメータ)3桁表示 DC3~15V(赤色)オートレンジ]を使用する。電源と電圧入力は分離の改造を行う。
また、パネルメーターとLT6106の電源用として3端子レギュレーターTA78L05Sを使用する。入力電圧が5Vの場合はレギュレーターをバイパスする設定ピンを入れる。
V+と+INは同一か、V+が高い必要がある。低いと無負荷でもOUTに電圧が発生する。
電源を入れ、負荷を接続するが、ズレが有るので、Routに調整用の多回転半固定抵抗1kΩを直列に入れた。
ところが、電流により表示がズレるので、LT6106の出力電圧を測定して見たが電圧は正確に出ている。電圧計基板にある半固定抵抗を調整しても変わらない。
そこで表示器をaitendoの極小電圧表示器 [VM3D-30V-036] 交換したところ正しく表示される様になった。こちらのが少し安価だ。
秋月製は低電流での直線性が良く無い様で、この用途には使えない感じである。
実電流と表示の比較が下図のグラフで、ほぼ直線的(誤差が少なく)に表示され実用には問題無さそうだ。(0.01~1.7A測定)

デジタル電圧計が安価になったお蔭で、この様な電圧/電流計が実現出来た。
あと、ハイサイドの便利な点は、デジタル電圧計1個で、電圧と電流を切り替え表示出来ることである。


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