トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

YAHAヘッドホンアンプ用電源見直し

2013-11-20 15:40:31 | オーディオ

 先日のブログで紹介したが、電源が流用だったので、aitendoの[AKIT-12V34063]を製作してみた。
Img_6209_rImg_6210_rところが、負荷を掛けると出力電圧が低下するので、R2を0.1Ωに変更。これで低下は改善されたが、安定化するには入力電圧が6.5V以上必要。アンプ出力でもノイズが聞こえる様になった(これはC2=1500PF,L1=47uH,C1=330uF,Q1のB-E間に470Ω追加で消えたが)。また携帯充電用5V/1A簡易ACアダプターからの供給だと電流オーバーで、アダプターの出力電圧が低下して使えなかった。
【12V入力に方針転換】
なので5V入力は諦めて、オリジナル通り12V入力とし、ヒーター電圧の6.3Vを降圧型DC/DC-CONVで出力することにした。
Img_6206_rImg_6208_rImg_6207_rモジュールは、同じaitendo製[DC12V-LM2576-ADJ]を使用することに。
R3の変更で出力電圧が可変するので、5kΩの多回転RVを使用する。
オリジナルではICのフィンは無く、基板のベタアースにねじ止めする様になっているが、気休めにフィンを付けている。今回の回路ではそれほど発熱もしていない。
問題無く(最初、入力の+-を入れ間違ったらICが壊れてしまった)動作し、出力を6.3Vに合わせる。
YAHAアンプ側の電源供給も入れ替えて接続。
6DJ8のグリッドバイアス調整だが、プレート電圧が、6.8V(デジタルテスター使用)になる様にL/Rを調整すれば良い様だ。
無信号時の消費電流は260mAと、最初の電源回路の1/3以下となった。
6DJ8のヒーター電流が365mAなので、スイッチング電源の効果が出ている。
但し、ヒーター電流は投入当初、倍近く流れるので供給用DC12V出力ACアダプター(1A以上)がスイッチング方式だと、製品によって過電流回路が動作して誤動作するのも有った(今回のDC/DC-CONVのLED点灯が点滅になってしまう)。
これも問題無く動作し、ノイズも無く正弦波も綺麗だ。200kHzまで特性が伸びている。
FM放送のモニターも悪くない。

 私の不得意なところ(バラックでも動作確認出来れば、それで満足な性格)では有るが、真空管が見える様にケースを使って組み込み、車の電源から12Vを供給し、スマホなどの音源を真空管サウンドで楽しめればと面白いかと思う。

6DJ8はヤフオクの中古品で500~1500円程度で出品されている。
aitendoで入手出来るものでは6N3/5670(500円)が使用出来るのではないかと思う。但し6DJ8とピン配列が異なるので、そのままでの差し替えは出来ない。
【11/21 定電流スイッチング電源改造】
Lm2576adjconstcarr以前、記事で読んだ回路が有り、前述の定電圧回路を定電流回路に改造してみた。
原理的には負荷との間に検出抵抗を直列に入れて、ICのADJ端子に接続するとREF電圧(LM2576-ADJの場合1.23V)になる様に出力電圧が変化するというもの。
Img_6211_rImg_6213_rImg_6212_r検出抵抗は18Ω1/4W×5個を並列(3.6Ω)にして使用。
微調整用に多回転RVを最初5kΩ入れたが可変せず、100Ωに変更したら可変出来る様になった。
だが、アンプに接続すると発振音がする。ヒーター間に1500uF/16Vに入れると止まった。

コメント
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