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トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

aitendoパワーアンプキット[AKIT-386]不具合対策

2013-07-12 14:16:43 | おもちゃ病院

  今週の「電子工作サークル」でaitendo製パワーアンプキット[AKIT-386]アンプ基板のみ購入して部品は手持ち品を使用)を製作してもらった。
動作確認すると、発振している様でガーガーピーピー鳴る。ラジオでも無いのにAM放送も何故か聞こえる。また、音量調整のボリュームも大小が逆方向になっている。
モノラル用のIC(LM386)をステレオ用に2個使用しているので、片側を外すと発振が消える。どうやらLRも結合している様だ(G=200倍と大きい)。
ゲイン設定用コンデンサC4,C5(10uF)のパターンが各ICの間を通っているのでカットしてコンデンサをIC端子に直付けしても改善されない。Cを外すとG=20倍となるが、それでも発振は止まらない。
Img_5335_rImg_5339_r簡単に治せそうに無いので持ち帰って調査することにした。
ボリュームを少し上げると約300kHz前後で発振しており、電流も300mA以上流れ、ICや出力の発振止め抵抗が熱くなる。
パターンは両面スルーホールの黒色レジストで表面から、はまるで見えないので、HPに有るパターン図を参考にする。
Img_5337_rImg_5338_r入出力信号があちらこちらで接近している。
ボリュームのパターン入れ替えもしなければならないので、その他の接近しているパターンも全てカットしてストラップ配線することにした。
これでどうやら発振が消えるが、入力に負荷が無い状態だと中波は聞こえてくる(周波数特性が良すぎる?様だ)。
回路ではBypass端子がオープンとなっているが、PSRR改善の意味で10uFセラコンを0V間に追加する。
ボリュームのシャフトから雑音を拾っているので裸線で巻いて0Vに落とす。
出力コンデンサのC7だけが+-方向が逆なので注意のこと(やはり逆に付いていた)。
ICの仕様通り4Vから12Vまで動作するが、4Vだと不安定(発振)になり易い。
Img_5333_rImg_5334_rImg_5336_rスピーカーはaitendo製のスピーカユニット(8Ω2W)[JYL3232AS-08-7G28] を使用し、スマートホルダ基板に固定。
音源にやはりaitendo製のMP3プレーヤーを接続すると、結構いい音がする。

コメント
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