トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

エアプラズマ切断機修理

2010-09-10 18:26:18 | 家電修理

「エアプラズマ切断機」については、会社で修理を依頼されて初めて知った機械であるが、修理完了して使って見ると便利で、工作にも使えそうである。

ダイヘンのD-3000(VRC-30)という型式で定格出力30A、製造年:昭和62年(西暦1987年だから23年も前)となっている。
ずっと使われず2階の物置に眠っていたが、作業員の方が見つけて、動作すれば使いたいと持って来た。(同型機が5万円程度でオークション出品されていた)
三相ACプラグが切断されていたので、手持ちのプラグを接続し、導通を測定すると「白-黒」相間が200Ω程度と低い。その他の相間は数百kΩとなっているので、分解してみる。
どうやってプラズマを作り出しているのか原理自体が判らないが、ロジック回路やら、高圧発生回路が、ぎっしり実装されているので、基板を取り外すのに一苦労する。三相電源入力フィルタ基板を外して見たが問題無い。

これ以上は無理だと観念し、コネクタ接続を一つずつ着脱していくと、抵抗値の上がるところが有る、
ACファンは判ったのだが、もう1つは行き先が確認出来ず。
でも、どうやら、制御回路は「白-黒」相間を電源としていることが判ったので、こんなものだろうと判断し、異常が有っても他の設備に影響が出ない様、まだ会社の機械が稼動する前に、電源プラグとエアーを挿し込みNFBをONしてみた。
暫くしてランプが点灯したので、どうやら回路は正常に動作している様だ。
依頼された作業員の方に動作確認を御願いする。
5mm厚の鉄板があっという間に切断されていく。
ところがトーチ手元スイッチのON/OFFが利かないので、調べて見ると、2芯キャプタイヤケーブルの被覆が剥がれて芯線同士がショートしていた。
ケーブルは経年変化で劣化しており、どこを切っても絶縁被覆が弱いので、取り敢えず注意深く剥いて半田で接続し、絶縁チューブを被せ絶縁テープを捲いて応急的に使える様にした。
後日、新品のケーブルに交換することで手配した。
「エアプラズマ切断」は「レーザー」と違って、切断精度は出ない(1mm位)のだが、精度を要しないシャーシの穴あけ等には使えそうである。

「netu-setsudan-kiso-chishiki.pdf」をダウンロード

コメント (2)
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水の力で動くエコ?時計の原理は

2010-09-10 13:03:30 | うんちく・小ネタ

Vs300_top最近「水道水を入れるだけ!水の力で動く不思議なエコ時計」と言うのがネットショップで目に付く。
1回の注水で約2週間稼動。  ( 注水の目安は、液晶表示が薄くなってきたら)ゴミも出さず、環境への負荷が極端に低い、究極のエコ時計。

という謳い文句
商品の一例:【TIME H2O】 ウォーターバッテリー時計 \1,680(税込)
そこで、どんな原理で発電しているのか気になってネット検索したら、下記記事が有った。
【水を使った発電の原理】
電池には通常、電極と電解質があります。アルカリ乾電池やマンガン電池の「アルカリ」や「マンガン」はこの電解質にあたります。
この水時計では、電極の材料として内部に金属と炭素棒が設置されています。
そして水が電解質となって金属と炭素棒の間に電気の作る役目を果たしています。
金属側がマイナス極、炭素棒はプラス極になり、デジタル時計を稼動する電気を発生します。

説明書によると水道水そのままではうまく動かないことがあるので、1%の食塩水を入れてくれというのも有るそうだ。

液晶時計は消費電流が本当に少ないので、ボタン電池でも1年以上持つのだが、水で2週間しか持たない・・・・使用済みの水が飲めれば良いのだが、世界中では、まだ飲み水が満足に無い国も沢山ある。綺麗な飲み水がどこでも飲める日本では気にもしなのだろうが、考えるとエコなのか、贅沢なのか?

これを、飲み水に困っている国に持っていったらバッシングを受けるだろうな。

コメント (1)
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