沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩608 沖縄について考える 4

2016年02月06日 16時17分21秒 | 政治論

 我々人間は老若男女問わず現象界に住し、五感と第六感と神経、脳機能、あるいは超感覚によってこの世とこの世の少し上か下を見聞きし感じ考え、種々の人間的な、あるいは動物的な行動と静止を、高々数十年の寿命の恩恵乃至拷問の中にあって繰り広げつつ他者と関わり、社会を構成し、法に随ったり犯したり、裁かれたり裁いたり、いじめたりいじめられたりしながら歴史を刻み込む時間の経過に於いて、生活というねぐらに眠り込むことをしている。

 悟りや覚醒は、こうした現象界での我々の煩悩に因む様々な迷いと混乱から永遠的に確実なものへ導くものとして、縁なき衆生でなければ用意されている。我々は絶えず夢の中にある。一生はその終わりの日までこの悪夢か何かの中で右往左往することに費やされる。例えば宗教的天才であるシッダルタやイエス、マホメットといった人たちは、絶対他者としての神や仏に行き着いてこれに完全に関わることでこうした夢から覚醒し真理とか真実、正しい道といったものに参与することができた、と言われる。我々凡人は到底こうした天才に及ばないので、凡人なりに覚醒とか悟りを考える。そして、生は我々を迷わすばかりだが、死は驚くべきことに必然的に我々からあらゆる迷いを払拭し、静かに無言で「無」となり了うす事実を示している。誰にでも公平に死は与えられている。ところで死は老病とともに三大苦とされるが、死はこのように迷いを払拭するよいものだと思うこともできるのである。一方老は死を間近にする過程であり、良いものに至るわくわくする時間だと思えば苦にならない。病はある意味死への近道だ。これも苦にならないと、一応言える。

 だが我々はそれでも動物としてその死を怖れる。死を怖れるその恐怖感から何とか逃れようとしても仕方がない。我々は明らかに非情な自然界に放り出された無防備な獣と大差ない。さながら獣のように咆哮するばかりだ。

 このとき戦争はいずれにしろ無防備な人間群が死の恐怖に集約された脅威という名の敵を払いのける手段として使われてきた。御大層に「正義の戦争」「聖戦」などと格好つけても所詮それは人間における脆弱な精神性の顕われに過ぎない。むしろ人は限りなく動物的に戦争をするのである。しばしば露骨にあるいは陰謀めいて語られるある利得に絡んだエゴイズムのために戦争をする、軍産複合戦争経済主義はこれだ。その戦争は一部の受益者の要求に応えるがために、それだけのために始められる、しかも大国にあってはそれがその国の経済を動かしている、つまり金のために戦争をするのだ。

 戦争遂行や、組織的暴力を使って市民を害する国家や権力に対峙し、自己の正当な権利を主張する精神性の高い市民的行為のことを「非暴力不服従」運動というが、これは既にマハトマ・ガンディーがインド独立においてその歴史的有効性を証明して見せたことで、厳しい現実に対し極めて決定的な市民的勝利の確証を与える手段、方法として信じられている。ガンディーは、非暴力運動において一番重要なことは自己の内の臆病や不安を乗り越えることであると主張する。これに関して沖縄のこの種の運動ではしばしば「チルダイするな」という合言葉が使われる。夏の熱暑の中ではどうしてもけだるくなるが、これを沖縄ではちるだいと言う。これに対して「けだるさに負けない」と意気込むために「ちるだいするな」というのだが、歴史的にも永いヤマトゥ対ウチナーの相克的関係のなかではどうしても気持ちが萎えるときがあり、様々な局面での政府権力側からの情報操作、印象操作、あるいは元来ヤマトゥ国民一般にある無知、無関心、一億総エゴイズム、が齎す真実に遠いデマの流布など、沖縄に降りかかるチルダイ要因は数限りなくあり、これにいちいちマイナス反応していては本来最も力を出し合わなければならない直接行動のとき、権力側の思惑通り「分断」され統治されてしまうことになる(分断統治は植民地主義手法の常套手段と言われる)。つまり、知事の言う腹7分目の「オール沖縄」糾合とは、分断統治することを狙い目とする国や政府、権力側の思惑に左右されないで、県民それぞれが自己克服の機会を捉えて絶えず前進するための掛け声にほかならない。(つづく)

 

 


詩596 琉球新報 ツイート 辺野古現在

2016年02月06日 13時19分50秒 | マスコミジャーナリズム

1時間1時間前

2月6日午前9時半、平和丸では北上田さんが解説中です。掘削調査など海上での作業は確認できませんが、シュワブ内の浜のクレーンがフロートを下ろしています。

埋め込み画像への固定リンク

22分22分前

2月6日午前10時24分、海上から浜の集会はこんな感じに見えます。

埋め込み画像への固定リンク


詩596 沖縄タイムス記事 辺野古代執行訴訟:国、和解拒む方針 2案不成立の公算

2016年02月06日 08時15分01秒 | マスコミジャーナリズム

辺野古代執行訴訟:国、和解拒む方針 2案不成立の公算

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=152879

辺野古2訴訟 東京?那覇?どちらで 主張折り合わず期日未定

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=152883

演習場周辺砲撃防音補助 沖縄県内なし 県外は交付

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=152880