安倍晋三という独裁主義者(独裁体制に未だ成功してない....周知のようにヒトラーの独裁体制は数度の選挙により徐々に固まっていったのであって、ドイツの悲劇は恐らくワイマール憲法失墜に至る民意の敗北が因源だというべきであろう)が、現在の政治環境において衆議院解散総選挙に打って出たのは当然政治戦略から来たのだが、この選挙至上主義者の思惑の中に見え透いた打算をみてからは我々が周章狼狽する必要は全くないと言える。見たところ2年前からの歴史的推移はこの中身の薄い政治家に実に単純な支持軸を発見してしまっているので、今後過半数超えだろうが過半数割れだろうが、あるいは歴史的大勝利だろうが、この国の代議制民主主義自体の本質的矛盾(沖縄県知事選の結果に対する政府官僚の対応に如実に表れているが)のために、この政権の失速、瓦解は、当然の結果としてやがて招来されるに決まっているのである。