犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】中入(なかいり)について

2024年04月17日 | 日々是好日なり
 中入(なかいり)と言えば、「大相撲」の取り組みの途中の休憩、十両の取り組みが終わって幕内の取り組みを始める間のこと。
 そうであれば、中休(なかやすみ)だが、なぜ中入(なかいり)というのか。
 考えると夜も眠れなくなる(古すぎるか(^^;)

 「寄席」でも途中休憩を中入(なかいり)という。※
 途中休憩のことを中入(なかいり)というようになった理由だが、(Webでは)出演者が高座から楽屋に入ってしまうので「中入(なかいり)」という名がついたのでしょうとあった。
 これは疑問だ。
 出演者が再び高座に上がるのであれば、「中入(なかいり)」だが、これも途中休憩だから「中休(なかやすみ)」だ。

 これに対して
 「能」の場合は、登場人物が面や装束などを変えるため、一旦、舞台から降りて楽屋に入り、前場(まえば)が終わる。
 再び登場人物が舞台に戻り、後場(のちば)が始まる。
 前場と後場の間を「中入(なかいり)」という。
 途中休憩ということではない。
 文字通り、登場人物(シテ:主役)が舞台から降りて楽屋に入るので「中入(なかいり)」という。
 
 「能」はもともと「大相撲」と同じく神事であったこと、「能」の前身は「寄席」と同様に大衆芸能であったことなどの共通点があることから、「能」で使っていた言葉が流用されたのだろう。

※(Webより)「中入り」という表記でもよいのですが、客席に人がいるようにという縁起をかついで、にんべんのついた「仲」を使っています。


コメント
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