★2013年9月21日(土)~22日(日)
◆目的地:梓川二ノ俣谷~大天井岳(2,921.9m)
◆メンバー:hitoshiさん、中隆
◆コースタイム:(1日目)4:35沢渡駐車場~5:25上高地フインフォメーションセンター~6:45徳沢~7:37横尾~8:37二ノ俣谷入口~12:52二俣幕営地
(2日目)6:30二俣幕営地~8:10三俣~10:28大天荘~11:00大天井岳~11:13大天荘~14:32燕山荘~15:38中房温泉
◆天気:(1日目)快晴
(2日目)晴れ時々曇り
【概要】
【1日目】
・静かな山行を求めたhitoshiさんセレクトの二ノ俣谷。
・遡行中は誰にも会わず、ビバーク跡もなく今シーズンを通しても誰も遡行していないと思われる。
・1日目には特に技術を要する滝もなくのんびり遡行する。癒し系の沢である。
・二股のテン場は、過去の記録や地図上からの想定よりも快適だった。
・マキも豊富にあり、盛大な焚き火の下、お酒も料理も十分堪能。
・虫もほとんどいなく快適だった。
【2日目】
・二股の先は、滝の高巻きでロープを2カ所出した。
・久しぶりのロープワークの練習。ハッキリいってほとんど忘れている。練習あるのみ。
・沢の詰めはガレとハイ松が少しあったが、全体的にすっきりしていた。
・大天井岳や表銀座は結構込んでいた。
・特に燕山荘から中房温泉まではツアー客が多く渋滞気味。やはり登山ブームか!?
【山行記録】
【前日】
21時に有明温泉某所で待ち合わせ、
車を一台燕岳の駐車場にデポし、一路沢渡を目指す。
それにしても有明温泉から中房温泉までは長いな~。
沢渡に24時過ぎに到着。駐車場にテントを張り、ビールで軽く乾杯し、直ぐに就寝。
【1日目】
今日、いかに効率的に上高地に入るかが、今回の沢行の核心部の一つである。
朝4時起床し、4時30分に乗り合いタクシーで上高地に向かう。一人900円。
なお、バスは一人1,000円。
上高地の入口「釜トンネル」ではトンネルが開くのを待つタクシーが約10台。
10分程待ち釜トンネル入口が開く。
上高地インフォーメーションセンター着。朝食を食べ出発。
結構寒いので、カッパの上着を着たまま歩く。
(明神岳)
左手に明神岳を見ながら、明神、徳沢を過ぎ、横尾着。
結構な人数がいる。大部分は涸沢に向かうと思われる。
(横尾にて。明神岳)
横尾を過ぎ、一ノ俣を通過して少し行くと二の俣。
明るい沢である。少し右岸を歩き直ぐに入渓。
(二ノ俣谷)
今日は特に難しい場所もないので、沢で大人遊びをしながらゆっくり進む。
それにしても最高の天気である。
途中、常念小屋へ直登する一ノ俣谷へ行ける渋沢との合流点に到着。
この辺りは広河原になっている。
昔、深田久弥は、常念から一ノ俣谷を遡行し、渋沢経由で二ノ俣谷に抜けたそうだ(hitoshiさん談)。
(正面に大天井岳)
二股をテン場と決めていたが、それ以前でもテン場を物色。しかし、良い物件はなかった。
二股到着。右岸に適地発見。マキも多い。
何を置いてもまずはビールを冷やすことが大事。
それからタープ&ツェルトを設置しマキを集めにかかる。
焚き火はマキが乾燥していて一発点火。
さて、少し早いがビールで乾杯。至福の時である。
今日の料理は、次のとおり。
①「キャベツの塩昆布・ごま油混ぜ」、キャベツのシャキシャキ感が最高です。
②hitoshiさんが持ってきた「ウインナーソーセージの手作りの串での焚き火焼き」、食感が最高。
③「ウインナーソーセージとジャガイモのカレー風味炒め」、スパイシーさが最高
④「キムチ鍋」、エバラのキムチの素は辛さが最高、豚バラのコクも最高。
⑤「キムチ鍋+うどん+生卵」、キムチの辛さがまろやかーになります。
お酒は、ビール、山梨県産ワイン、焼酎、日本酒。十分過ぎです。
前日余り寝ていないので夜の7時過ぎには就寝です。
【2日目】
翌朝は野菜たっぷり餅入り塩ラーメンを食べ出発。
二俣の左に進み、少し遡行すると5m滝が出くわす。
右岸の傾斜の強い草付きにhitoshiさんが取り付く。
途中でザックをデポし、カラ身で右にトラバースし、木で確保後ロープを出してくれる。
中隆がhitoshiさんのザックを拾い無事登攀成功。
なかなか手強かったです。
(上の岩場下に荷をデポし、右にトラバース)
その後7m滝は右岸を草付きを、最初からロープを出して巻いた。
確保のやり方、結構忘れていました。練習あるのみである。
この滝の上部は2条のトイ状ナメ滝となっていてきれいであった。
(7m大滝)
(2条トイ状ナメ滝)
その後も滝があったが順調に高度を稼ぐ。
(正面小ピークが大天井ヒュッテ上部で、右上が大天井岳)
詰めのガレ場は結構長く、その後はちょっとしたハイ松漕ぎ。
槍・北鎌尾根や穂高等の景色を楽しみながら高度を稼いでいく。
(正面稜線が喜作新道、その向こうに槍ヶ岳が頭を出している)
(右に槍ヶ岳)
(これまで登っていたガレ場。左奥の雪渓が涸沢、右奥に槍ヶ岳、その右に北鎌尾根)
少し右に振っていたので、途中でハイ松帯を横断し、大天荘直下の登山道に出る。
登山道を1,2分歩いて大天荘着。
(登山道から一枚)
沢装備を解除して、空身で大天井岳の向かう。
頂上着。結構混んでいます。
頂上からは8月に縦走した北鎌尾根の雄姿が見え、その時の感動がよみがえります。
(頂上。槍をバックに)
(頂上から、二ノ俣谷全景)
大天井岳からは表銀座を快適に飛ばし、燕岳はパスし、中房温泉にまっしぐら。
途中、クラブツーリズムの20人、40人パーティがいて渋滞していたのにはまいりました。
(結構混んでいます。紅葉も始まっています)
下山後の温泉は「国民宿舎 有明荘」。600円。
内風呂と露天風呂が一つずつ。ひなびた感じが結構◎でした。
料理がおいしかったとのこと、ありがとうございます。
またよろしくお願いします。