◆題名:「K」
◆作者:【画】谷川ジロー
【作】遠埼志朗
以前紹介した「神々の山嶺」と同じく谷川ジローの傑作劇画である。
谷川ジローの精緻で、微細な、細部にこだわったタッチは、
山岳漫画にこそ合っている。
日本人であり、ネパールで山岳ガイドをしている「K」。
しかし、その素性は分かっていない。
かつて、K2に友と挑戦して敗北した、一之瀬高志。
友の死体は見つかったが、一之瀬の死体は見つからない。
それが「K」かもしれない。
という設定。
K2(8,611m)、プモ・リ(7,145m)、
エベレスト(8,848m)、カイラス(6,657m)
を舞台として超人的な登攀を繰り広げる。
画力やストーリーにより、グイグイ引き込まれてしまう。
秀作である。