中隆の山遊記

登山、山スキー、沢、食べ物(特に日本ワイン、麺類、ご当地料理)等の趣味を随時更新

針ノ木雪渓・針ノ木谷・蓮華岳大沢右俣

2010-05-31 22:15:31 | 山スキー
★2010年5月29日(土)

◆目的地:針ノ木雪渓・針ノ木谷・蓮華岳大沢右俣
◆メンバー:hitoshiさん、中隆
◆コースタイム:5:30扇沢駐車場発~6:25最終堰堤~7:45マヤクボ沢分岐~8:45針ノ木峠9:10
      ~9:20約2,200m登返し地点~11:00 2,754m小ピーク西稜線11:25~12:05蓮華岳手前ドロップポイント
      ~12:10蓮華岳頂上~12:20ドロップポイント12:30~13:50駐車場
◆天気:晴れ  

今シーズン最後の山スキー。
予想外の好天、最高の景色、雪の状態と、満足のいく登り滑り納めとなった。

朝3時に山梨の自宅を出発、5時に大町市に着いたが、低山に雲が垂れ込めている。
今日は天気予報でも名古屋方面は晴れだが、関東甲信越は曇りの予報。

しかし、扇沢(1,433m)に到着すると晴れているではないか。
早速、スキー板をザックに付け歩き出す。

最終堰堤手前の堰堤でスキー登高にする。
針ノ木雪渓は今回で3回目だが、今回は雪も多くデブリもあまりなく、登りやすい。
先行者は6,7名。


(針ノ木雪渓 正面ピークが針ノ木岳 その右がスバリ岳)

マヤクボ沢との分岐まで来ると、マヤクボ沢に向かっているのは3名、針ノ木雪渓を登り詰めているのは2名である。


(上部から針ノ木雪渓を振り返る 正面が爺ヶ岳)

ここからスキーアイゼンを装着しさらに登り続ける。
久しぶりの山スキーは疲れる。


(稜線直下)

やっとこさ、針ノ木峠(2,540m)に到着。
槍ヶ岳、水晶岳、薬師岳が見えるが、空には雲が垂れ込めていて。
どうも針ノ木岳あたりが晴れているだけのようである。ラッキーである。


(槍ヶ岳等々)

さて、ここから針ノ木谷を滑り降り、この稜線の先に登り返すことになる。
針ノ木谷は、雪は少し堅いが、デブリもなく滑りやすい。
あっという間に2,000m地点まで、300mほど滑り降りた。
この先はなだらかなるのでこの辺りが適当である。


(快適な針ノ木谷)

誰もいない。静かである。

さて、まだまだ先があるのでシールを付け、滑り降りたラインの一本右を登る。
2,754m小ピーク手前に出るルートである。結構急である。


(正面岩稜の左を滑り、右を登る)

稜線に到着。
このころから天気もさらに良くなり、水晶岳や薬師岳も良く見える。
針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳の稜線の向こうには、なんと剣岳が見える、
鹿島槍ヶ岳や五龍岳も見える。


(左奥に水晶岳 右奥に薬師岳)


(左から針ノ木岳 スバリ岳 その奥に立山)


(スバリ岳と赤沢岳の向こうに剣岳)


(右奥から鹿島槍ヶ岳 五竜岳 白馬の山々)

さて、稜線はほとんど雪がないのでスキー板を担ぎ蓮華岳(2,798.6m)を目指す。
大沢右股は蓮華岳の手前からドロップするが、稜線まできれいな雪が付いている。


(正面が蓮華岳 その手前が蓮華岳大沢右俣)

すぐに滑りたい衝動を抑え、蓮華岳頂上を目指す。


(蓮華岳頂上)


(手前から北葛岳、七倉岳、正面奥に槍ヶ岳)

蓮華岳(300名山)頂上を踏み、ドロップポイントに戻る。
さあ、まずは剣岳に向かい滑り出す。最高の気分である。


(正面に剣岳を見て、滑り出すhitoshiさん)


(中隆)

急斜面であるが最高のザラメ雪があるため問題ない。天国である。


(大沢右俣全景 下には針ノ木雪渓が見える)

途中で、仕事中のY隊長に遭遇。私たちだけで楽しんでいてすみません。

さて、駐車場で解散後、私は葛温泉「高瀬館」でひとっ風呂。
以前は500円だったが、今は700円。ちと高いが、泉質は良く、お薦めの温泉である。




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昼闇山・一ノ倉川

2010-05-05 10:45:12 | 山スキー
★2010年5月4日(火)

◆目的地:昼闇山(1,840.9m 新潟県糸魚川市)
◆メンバー:I顧問、N島さん、中隆
◆コースタイム:7:05駐車スペース発~9:05峠~10:00ゴルジュ入口~13:30頂上14:05
       ~14:45ゴルジュ先川原平坦地~15:13峠~16:05駐車スペース着
◆天気:晴れ

以前焼山から火打山に行ったときから、昼闇山の白い斜面が印象に残っていた。
今シーズンの山スキーの(多分)最後を飾るにふさわしい感動的なほど広大な斜面を堪能できた。

朝4時半長野市発白馬村経由焼山温泉先駐車スペース6時40分着。
2時間ちょっとで到着した。遠いと思っていたが意外に近いのには驚いた。

すでに3台の車が駐車していた。
スペース的にはマイセレナが最後の一台であった。
次に来た車は止められず焼山温泉に駐車しに戻った様子。ラッキー。

さて、最初はスキー板を担いで登り、
昼闇谷と一ノ倉沢の林道分岐から、10分くらい歩いたところでシールを装着。
一ノ倉川に向かう新田山南西尾根峠まではところどころ林道をショートカット。


(峠から 正面の真っ白な斜面を滑降)

高松山南西尾根峠を越え林道を進むが雪の具合が良くないので、
途中で板を外して一ノ倉川の川原に降り、川原でシールを再度付けて先に進む。

左岸から滝が出ているところからゴルジュが始まる。
ここから先は新雪の時期なら雪崩が頻発しそうでちょっと通過できない地形。
春スキーならではのコース取りである。
(一般的には昼闇谷が主流とのこと。)


(一ノ倉川 ゴルジュ帯)

グングン高度をかせいで行くと、真っ白な広大な斜面が見えてくる。
振り返るとどこまでも続くかのような白銀の世界。素晴らしい景色である。


(正面の尾根から右端のニードル状の岩の左を越え頂上北側の尾根へ)


(一ノ倉川本流)

ニードル状の岩峰に向かう尾根から頂上北尾根に合流。
最後の登りは、痩せ尾根で急斜面のため板を担いだ。
2年前にI顧問がこのコースを来たときは、
昼闇山東の最低暗部に出て、そこから尾根伝いに頂上を目指したが、
その時は最後までシール登行できたそうだ。


(急斜面を行くN島さん)

さて頂上。
西に海谷山塊の山々(鉢山、鬼ヶ面等々)、
南に雨飾山、金山、
南東に焼山、火打山が見渡せる。
今日は晴れてはいるが、少し霞がかかったようである。
それを差し引いてもこの景色は感動ものである。


(左から阿彌陀山、烏帽子岳)


(真ん中奥が左から鬼ヶ面、駒ケ岳、右端が鉢山)


(左から火打山、影火打、焼山)

名残惜しいが出発。


(焼山をバックに滑るI顧問)


(鉾ヶ岳をバックに滑るI顧問)

広大な斜面を縦横無尽に滑る。
スピードとギャップに対応するため切り替えはベンディング系で対応。


(中隆)


日本離れした広大な白斜面を楽しんだ後は沢滑り。
ゴルジュを通り過ぎ、あっという間に広々とした川原まで戻ってきた。
ここから峠まで板を担いで最後の登り。

最後は来た林道を戻り駐車スペースに到着。
I顧問は、フキノトウ、コゴミ等の山菜を取っていたため、少し遅れて到着。
お疲れ様でした。







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妙高山

2010-05-02 22:54:16 | 山スキー
★2010.05.01(土)

◆目的地:妙高山(2,454m 新潟県妙高市)
◆メンバー:I顧問、N島さん、中隆
◆コースタイム:7:45駐車スペース発~10:40外輪山稜線~11:10外輪山下11:30~12:50妙高山頂上13:20
       ~13:37外輪山下13:45~14:37外輪山稜線14:50~15:30駐車スペース
◆天気:快晴

前日夜に降雪があったらしく、林道脇はうっすら白く、山頂付近は数センチの降雪、
3月後半と見紛うほどの白銀の山景色を堪能できた。
おまけに誰にも会うことなく、雪の状態もまあまあであり、会心の山スキーであった。

今日は朝から快晴。
笹ガ峰に向かう妙高高原公園線と池ノ峰(1,468.3m)南尾根合流点手前の駐車スペース(1,350m)に駐車。
I顧問によると、いつもならここに数台駐車しているとのこと。

前回6、7年前の新年会では、前山経由で大谷ヒュッテで泊まり、翌日登山道沿いで頂上を踏んだ。
今回は、池ノ峰南尾根とその北側尾根沿いに登り上げ、外輪山稜線に出て、
外輪山を一度滑り降り、妙高山南側ルンゼを登り頂上を目指した。

最初は、池ノ峰南尾根東側平坦地を進む。


(正面に妙高山)

その後、池ノ峰先の妙高山南尾根とその東側沢の間を進む。
最初に現れるのは美しいブナ林。その中を快適に進む。


(鍋倉山に劣らぬブナ林)

ブナ林を過ぎるとダケカンバの林になる。
大きなダケカンバの林の中を歩いていると、山に抱かれている錯覚に襲われる。


(青空に映えるダケカンバ)

ダケカンバの林を抜けると妙高山外輪山まであと少し。
外輪山稜線に近づくにつれ妙高山が少しずつ見えてくる。

外輪山(2,300m)到着。
これから滑り降り、登り返す妙高山がそびえている。
登ってきた方角を見ると、黒姫山、戸隠連峰、白馬連峰が見渡せる。


(妙高山)


(左から黒姫山、戸隠連峰)


(続いて左から白馬連峰、手前には乙見湖)

さて、雪庇の小さいところから滑り降りる。200mの滑降。
真っ白な斜面、とてもゴールデンウィークとは思えない。


(真っ白な快適バーン)

さあ、シールを付けて、300mの登り。
妙高山南ルンゼを、通称ゴジラ岩の一本西側シュートを登る。
場所によっては、40度以上と思われる斜度。少しびびる。


(この角度では急斜面とは分からないが・・・。)

妙高山頂上到着。
ここからは、火打山、焼山、金山、天狗原山も良く見える。


(右から火打山、焼山、金山、天狗原山)


(戸隠連峰、手前の稜線が外輪山)

さて転ばぬように登ってきた急斜面を慎重に滑り降りる。
急斜面だが適度の軟らかさなので快適に滑ることができる。
黒姫山、戸隠連峰を見ながらの快感滑降。


(黒姫山をバックに滑り降りるN島さん)


(中隆)

さあ、最後の登り返し。
スキー板をリュックに付け登る。I顧問、N島さんはロープで引っ張る。


(I顧問 その先にN島さん)


(登り返しの途中から振り返り見る妙高山)

思ったより楽に外輪山稜線に到着。
さあ、後は待っててください快適斜面さんです。
誰もいない岳カンバの大斜面、その下のちょっと雪が重くなったブナの斜面を滑り降りる。


(岳カンバに吸い込まれるN島さん)


(I顧問)

あっという間に駐車スペースへ到着。
誰にも会わない一日でした。
お疲れ様でした。

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