中隆の山遊記

登山、山スキー、沢、食べ物(特に日本ワイン、麺類、ご当地料理)等の趣味を随時更新

奥秩父縦走(西沢・東沢渓谷周回コース)

2010-11-03 03:22:57 | 山梨の山

★2010年11月3日(水)~4日(木)

◆目的地:奥秩父縦走(西沢渓谷→雁峠→雁坂峠→破風山→甲武信岳→国師ヶ岳→北奥千丈岳→石楠花新道→ゴトメキ→大ダオ→黒金山→西沢渓谷)
◆メンバー:M松さん、中隆
◆コースタイム:【1日目】6:40西沢渓谷駐車場~7:00登山道(亀田林業林道)~9:15雁峠~11:50雁坂峠12:20~16:00甲武信小屋
【2日目】5:00甲武信小屋~5:15甲武信岳~(朝食)~8:22国師ノタル~10:25国師ヶ岳~10:40北奥千丈岳~(石楠花新道)~12:45ゴトメキ~13:30大ダオ~14:40黒金山~16:40西沢渓谷~18:10西沢渓谷駐車場
◆天気:【1日目】快晴 【2日目】快晴

今年、地図を見ながら思いついた奥秩父縦走(西沢渓谷、東沢渓谷周回)コース。
かなり距離もあり、一部破線もあるハードなコース。
雪が降る前の最後のチャンスをものにでき、完全燃焼の山行だった。


(雁坂峠にある地図)

【1日目】
車を西沢渓谷の駐車場に止め、自転車で2キロ弱離れた雁峠登山口(1,050m)へ向かう。
国道411号線から約1キロ舗装された道を進むとゲートがある。

最初は亀田林業林道を広川沿いに進む。
今日、明日は冷え込むという予報のとおり、かなり冷え込んでいる。
林道終了後、広川沿いに進み、途中何回か徒床するが、
石が凍っていて滑り、難儀する。

途中一人と会っただけである。
季節が遅いということもあるが、マイナーな登山道と思う。
雁峠(1,780m)までは特に急登もなく、サクッと登れた。

峠から西を見ると、明日向かう国師ヶ岳や黒金山が見える。
本当に一周できるかと思うくらい遠い。
さて、昭文社の地図には、雁峠山荘(無人)に水場のマークがあるが、
現在は枯れている。要注意である。


(右から国師ヶ岳、真ん中右が黒金山、そのまま左に行って乾徳山、左奥に白根三山)

さて、先を急ぐ。
燕山(2,004m)、古礼山(2,112.1m)、水晶山(2,158m)を超え、日本三大峠である雁坂峠(2,070m)に到着。
今日は天気が良いので、ここでの景色も最高。


(峠の看板の上が鶏冠山、その先が国師ヶ岳、その右奥が金峰山、国師から左に進み最低点が石楠花新道始点、登り返してゴトメキ、一度下り、登り返した最高点が黒金山、左・右に曲がっているくの字の尾根を下る)


((上の写真の左に続く写真)富士山と甲州市、山梨市)

さて、さて、先を急ぐ。
雁坂嶺(2,289.2m)を越えた辺りで山枯れを起こしていた。
以前金峰山周辺と似ている。酸性雨の影響!?


(この一体だけ真っ白)

破風山(2,317.7m)を超えると、
破風山避難小屋がある。
この小屋はできたばかりか新しく、なんと薪ストーブがある。
水場までは20分だが、周りの景色も良いし一度使ってみたい小屋だ。




(小屋の前の景色)

ここから木賊山(2,468.6m)までは400mの登りであり、疲れました。


(木賊山の中腹から来た道を望む 左に破風山、その右に古礼山、燕山)

木賊山から少し下り、甲武信小屋に到着。

明日は朝早く、甲武信岳からの景色は見られないので、
テントを設営する前に頂上(2,475m)に向かう(往復25分)。


(真ん中が富士山、右手前が黒金山)

さて、テントを設営し、夕ご飯の準備である。
今日の料理は、トマトベースのスープである。
ビールで乾杯し、飲みながら料理をするが、とにかく寒い。
寒いけど、飲む。寒いけど、旨い。
最後はうどんを入れて、明日への活力の炭水化物を摂取。



テントに戻り、M松さんに持ってきてもらった焼酎「黒霧島」をお湯割りで飲む。
既に氷点下。お湯割りが最高。
今まで飲んだ焼酎のお湯割りで一番旨かった。

【2日目】
朝3時半起床、卵スープだけを飲み、
トマトスープのおじやは途中で食べることにしてスタートする。

テントを畳んでいると、小雪が舞ってきた。
小屋の人に聞いたら、今日は晴れということ。一時的に降っているだけだ。
まあ、仮に天気が崩れても、大弛峠でエスケープできるので問題ない。

完全防備で出発。
甲武信岳山頂では、風も強く、まだ雪も止まない。
本当に天気が回復するのか疑心暗鬼。

水師を過ぎ、太陽も出てきたので富士見の少し手前で朝食とする。
前回聖岳~光岳縦走時の教訓があったので、今回は、
α米は昨日の内に戻しておき、朝スープを温めてから入れた。
大成功。チーズを入れトマトドリアの出来上がり。

富士見を過ぎ、両門の頭に到着。
この辺りでは一番見晴らしの良いところである。


(左がこれから向かう国師ヶ岳、右が金峰山)


((上の写真の左に続く写真) 右に国師、左に黒金山)

東梓を過ぎ、さらに進む。
昨日と同様、登山道には霜柱がある。



国師ノタルからの登りをクリアし、国師ヶ岳(2,591.8m)に到着。
眺めが良い。




(左のトンガリが乾徳山)

写真を撮り、奥秩父最高峰の北奥千丈岳(2,601m)に向かう。
北奥千丈岳の頂上は、国師ヶ岳の頂上より眺めはよい。


((M松さん提供写真) 右から甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、白根三山、荒川三山、聖岳) 


((M松さん提供写真) 右から八ヶ岳、手前真ん中金峰山、その奥が御岳、左が鋸岳、甲斐駒)

さて、石楠花新道を下る。
この道は、大弛峠が開通するまでは、
乾徳山から大ダオ、ゴトメキを経由して国師ヶ岳に向かう
メジャーなルートだったらしい。

この周回コース、石楠花新道を下ったところで、
舗装された鶏冠山林道(西線)にぶつかる。
興醒めである。

さて、林道から登り返すが、ここからが破線である。
ゴトメキまでは道ははっきりしている。


(ゴトメキの標識、この隣に遭難碑がある)

が、その後不明瞭になる。
ピンクリボンがあるので迷うことはない。
ゴトメキを過ぎ少しすると、笹が多くなる。



昭文社の地図によると、トサカから大ダオ付近は背丈ほどの高さとあるが、
膝下ほどの高さである。晩秋だからか・・・。

大ダル付近は笹原になっており、素晴らしい景色である。
ここで昼寝したら気持ちよいと思うが、先を急ぐ。


(真ん中に大ダオの標識、正面奥が黒金山)


(大ダオの標識)


(大ダオからの景色 左に乾徳山)

黒金山までの登りがきつかった。
何とか頂上にたどりつく。
頂上からは昨日今日と歩いてきた稜線が見渡せる。
よくここまで来られたと感慨にふける。


(真ん中が国師、左が石楠花新道、右が国師ノタル)


(右から破風山避難小屋コル、木賊山、甲武信岳、水師、富士見、東梓)

黒金山の先も4,5回登り返しがあり体力を奪われた。
最後の下りがこれまた半端じゃなかった。
ここが今回の山行の核心部分であった。

西沢渓谷に着いたときには日が暮れかかっていた。
ヘッドライトを付け、暗闇の中西沢渓谷を1時間ちょっと歩いて、
駐車場に到着。

本当に疲れました。
完全燃焼、燃え尽きました。

コメント
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