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「ケルベロス」と「ステュクス」

2013-07-03 | つぶやき

国際天文学連合(IAU)は2日、2011年と12年にハッブル宇宙望遠鏡で発見された冥王星の4番目と5番目の衛星(従来P4、P5と呼ばれていた)を掲題のように命名したそうだ。「ケルベロス」はギリシャ神話に登場する3つの頭を持つ冥界の犬、「ステュクス」はギリシャ神話の地下の大河を支配する女神。これで冥王星の5つの衛星が全てギリシャ神話に因んで命名された(他の3つは、ヒドラ、ニクス、カロン)そうだ。公開投票では「スタートレック」でお馴染みの「バルカン」がトップだったが、ローマ神話の火の神の名前であるため、採用されず、2位と3位の名前が採用されたそうだ。●冥王星は2008年8月に太陽系の9番目の惑星の座から外され、新たに「準惑星」と分類された。準惑星とは、その軌道で「近くの天体を一掃していない」(i.e.自身の重力によって支配することがなく、同程度のサイズの他の天体と軌道空間を共有している)ことだそうだが、この定義については、現在も議論されているようだ。●冥王星は直径約2300km、大きさは月の約2/3で、質量は地球の1%に満たない。海王星の軌道の外側にあるカイパーベルトと呼ばれる円盤状の領域で公転しており、太陽から59億kmも離れ、平均気温は摂氏マイナス230度前後という。カイパーベルトは多くの彗星の生まれ故郷とも考えられているそうだ。尚、2006年1月にNASAが打ち上げた宇宙探査機ニューホライゾンズが冥王星に向かっており、2015年に到着予定という。 ⇒ http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2954022/10998935http://www.nationalgeographic.co.jp/science/space/solar-system/dwarf-planet.htmlhttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130703-OYT1T00577.htm?from=navrhttp://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0300J_T00C13A7CR0000/
太陽から59億kmという距離は、太陽-地球間の距離の約39.4倍で、太陽の光が届くまでに約5.46時間かかることになる。また、ニューホライゾンズが約9年で到着するということは、平均時速約7万4800kmの猛スピードで飛行している計算になる。