チェルノブイリ原発事故で汚染されたウクライナの農地で、菜の花で土壌を再生する試みが続いているそうだ。菜の花は成長過程で土中の放射性セシウムやストロンチウムを根から吸収し、茎などに蓄える性質があるという。この試みは、2007年にNPO法人「チェルノブイリ救援・中部」(名古屋市)が地元の大学などと連携して開始したもので、菜の花を植えた後の土壌で栽培した小麦に含まれる放射性物質の量は、何もしていない場合の半分程度に抑えられたそうだ。また、菜の花の菜種でディーゼル燃料を、茎や菜種の搾りかすからバイオガスを作る実験も進めており、いづれも放射性物質は出ていないという。●福島原発の被災地への応用も期待されているが、菜の花も万能ではなく、水に溶けやすい放射性物資は吸収するが、それ以外の放射性物質は残り、完全な浄化にはならないという。また、チェルノブイリ周辺の放射性物資は深さ30~40cmまで入り込んでいるのに対し、福島の場合は土壌表面に集中しており、菜の花で同じ吸収効果があるかはさらに分析が必要という。22日に現地を視察した篠原農林水産副大臣は「放射性物質をよく吸収する作物、そうでない作物は何かなどを徹底的に調査したい」と述べたそうだ。 ⇒ http://www.asahi.com/international/update/0423/TKY201104230092.html
菜の花を燃料に活用するとのことだが、菜の花が吸収した放射性物質はどこにいくのだろうか?
菜の花を燃料に活用するとのことだが、菜の花が吸収した放射性物質はどこにいくのだろうか?