月刊誌「前衛」で2年前から、不破哲三さんが、連載している『スターリン秘史ー巨悪の成立と展開』が、本になり第一巻が刊行され、石川康宏・神戸女学院大学教授と山口富男さんと不破哲三さんとの対談が、13日の赤旗に掲載されました。
この中で、石川さんは「スターリンについては、いいところも悪いところもあるという両論併記的な評価がありますが・・根本に・・・自己中心主義がある。・・・結果として歴史の進歩につながる場合も単純に『いいことをした』ととられることはできない」と評価しています。
不破哲三さんは、研究に至った動機を、ソ連崩壊後の世界的研究が、「国際的視野で覇権主義を研究したものがほとんどなかった」こと「ソ連の覇権主義とたたかったわたしたちしかやれないと思って取りかかりました」と述べています。
この、研究が単に学問的な興味で進められたものではないことは、最後に不破さんが、「スターリンが、資本主義国の中で日本にだけ武装闘争を要求した理由が謎でした。今度の研究ではその答えを探求することも一つの課題となりました。」
と述べています。
日本共産党がソ連共産党の干渉をはねのけていく、歴史的なたたかいの中で、旧ソ連・スターリンのねらいなどが明らかにされているのではないかと思います。
連載開始時点に、私が思っていた解明を遙かに超える、現代政治につながる歴史的な事実解明につながるのではと期待しています。
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