たまたま、書店で見つけたのですが、「白蓮」関連の本が何冊かあったなかで、著者の永畑道子さんの名前が記憶にあったことと、1990年に書かれており、ブームに乗って書かれた本ではないことで、購入しました。
NHKの朝ドラで主人公の親友として登場しています。
この本の中に、「いまひとつ、女性評論家のほとんどが、白蓮を非難した中で、中条(宮本)百合子が゛理解と同情゛の立場に立ったと、当時の新聞の談話を紹介しています。
「すでに売れっ子作家であった百合子は、洞察するどい、゛子゛評をこの中で述べた。『・・・・わたしはただ人間としへ非常にお気の毒な境遇ゐた夫人がかういふ思ひつめた最後の手段にでるまでには、どれくらい人知れぬ悩みを重ねてゐたか、けっしてこれは浮き立つ調子な笑ひ話ではないと思います』と紹介しています。
永畑氏は、実に丹念な時代をさかのぼっての背景も含めて、その時代の女性を描いています。
結婚後、生活のために、ものを書くぎりぎりの生活の中で変貌し、平和運動に加わり、81歳で亡くなったとあります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます