JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

元東芝・原子力設計技術者の発言 2007年に警告があったのに

2011年03月23日 | Weblog
今、「赤旗」の記事に注目しています。

 昨日は、元東芝の原子力設計技術者 後藤政志さんが発言しています。
「 東京電力福島第1原発事故は、大変クリティカル(危機的)な状況にあると思います。地震と津波によって冷却機能が失われ、原子炉の炉心が高熱になっています。原子炉格納容器内の温度と圧力が上がり、格納容器が破損する可能性があるので、容器内の空気を抜く
ベント(排出)や海水による冷却でギリギリの状態を保っているといえます。
私は、事故のはじめの段階で格納容器内の圧力が設計の2倍になっていると聞いて、「これはまずい。スリーマイル(1979年の米原発事故)のようになる」と感じ、格納容器の設計を専門とする者として名前も出してお話をさせていただいています。
 20日には、3号機の格納容器の圧力が上昇し、一時は中の空気を直接抜くベントが検討されました。格納容器というのは、たとえ事故が起きても放射性物質を閉じ込める役割を持っています。
 それをガス抜きするというのは、今までよりも大量の放射性物質が排出されることであって、許されないことですが、それをやらないと容器が圧力に耐えられず爆発してしまう恐れがあります。
 そこまでせざるをえないほど深刻な状況だということです。
正しい情報を
 さらに厳しい状況がありえないとはいえません。原子炉で発生している水素による水素爆発の危険性もありますが、もっと心配なのは水蒸気爆発です。溶けた金属がドロドロの状態のまま水と接すると水蒸気爆発が起こりえます。
 原子炉内の正確な状況がわかりませんので、はっきりとはいえませんが、原子炉内の温度、圧力が高く、燃料棒の溶融が激しいため、そうしたことが起こる恐れがないとはいえません。
 事態を収束させるには、炉心の冷却に尽きます。そのための努力を今、懸命にやっているわけですが、核燃料はとても高い熱を長期にわたって出し続けており、冷却を3日や4日ではなく、何週間、何カ月という単位で行わなければならない。使用済み核燃料プールも年単位で冷却しなければなりません。
 原子炉の冷却機能の回復につながる外部電源への接続が行われたというのは朗報です。しかし、それで安心とはいえません。1冷却機能を動かすには、電気、大量の水、水を循環させるポンプとモーターの三つがそろう必要があります。電気の回復は、そのうちの一つの条件が満たされるということです。
 政府の発表は、国民を安心させたいためか、すべてが断片的で、全体がどうなっているかという説明になっていません。
 福島第1原発の全体系は安定していません。ほとんどが壊れている中で、一部がかろうじて生き残っていると見るのが正しいのであって、「安全、安定」というのは詭弁です。 政府もマスコミも、全体の中で今どうなっているかという正しい情報を伝えてほしいと思います。
 警告はあった
今回の原発事故に関して地震、津波の規模が「想定外」だったという言葉が聞かれます。では、その想定のあり方がどうだったのかということが問われなければなりません。
今まで原発の設計では、地震や津波の危険性について専門家の指摘があったにもかかわらず、すべて「そんなことはない」と押し切られてきたのです。そのことは検証されなければなりません。
2007年の新潟県中越沖地震では、東京電力柏崎刈羽原発が設計上の2倍、3倍も揺れたの
に、その時は「壊れなかったからよかった」などと済ませました。3倍もの力が加わったというのは、設計の破綻なのです。
 危険があるなら、その危険に耐えられるように設計するのが、構造の常識です。にもかかわらず、原発では、地震や津波に関してそうなってこなかったことにずっと疑問を持ってきました。私は、今までの設計の条件が決定的に間違っていたと考えます。」

最新の画像もっと見る

コメントを投稿