加藤治子氏の新刊「オペラで楽しむヨーロッパ史」は、歴史・人物・作品・原作の評価を多面的・個人的見解など、現地を訪れての見聞も背景に、実に面白く、途中なんども、他の文献も参考に読みました。 この描き方は、ドナルド・キーン氏「オペラへようこそ!」と対極にある本です。
私が、「トスカ」のスポレッタ役を演じたときに感じた、オペラとフランス革命・歴史・政治の問題意識に一定の解明がされております。
モーツアルト・ヴェルディー・ジャポニズム・ジャンヌダルク・シェクスピアなど、どれも興味津々です。
特に、ワーグナーをどう見るかは、加藤氏の解明にとても、刺激を受けました。
オペラの範疇を超えて、シェクスピア評価での「偉大な作品には、成立事情を超えて永遠の時を獲得する『真実』がある」と書いています。
ただ、日本でのオペラ人口の少なさ・市民オペラの意味・オペラ歌手の生活、日本人とキリスト教思想(蝶々夫人論では、違いも書かれている)の西洋音楽を理解しえるのかという問題意識は、残ります。(これは、この本の主題とは外れますが)
私が、「トスカ」のスポレッタ役を演じたときに感じた、オペラとフランス革命・歴史・政治の問題意識に一定の解明がされております。
モーツアルト・ヴェルディー・ジャポニズム・ジャンヌダルク・シェクスピアなど、どれも興味津々です。
特に、ワーグナーをどう見るかは、加藤氏の解明にとても、刺激を受けました。
オペラの範疇を超えて、シェクスピア評価での「偉大な作品には、成立事情を超えて永遠の時を獲得する『真実』がある」と書いています。
ただ、日本でのオペラ人口の少なさ・市民オペラの意味・オペラ歌手の生活、日本人とキリスト教思想(蝶々夫人論では、違いも書かれている)の西洋音楽を理解しえるのかという問題意識は、残ります。(これは、この本の主題とは外れますが)