足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

 No.877   ~花の オオバアサガラ~

2010年08月06日 | 日記


観察月日       2010、6,9 晴 21℃
観察場所       山梨県 初狩 藤沢集落 



12年前の7月、中央線の笹子駅で下車し滝子山へ登り、下山路を初狩駅へと向かった事があった。
今日の殿平山への道は初狩駅から登山口である藤沢子神社までは、往復共に同じコースで、
それが滝子山からの帰路と重なっていたため、当時を思い起こし懐かしかった。
ところで、帰路藤沢集落を歩いていると、右手の山裾に白い房状に下る花をつけた高木が目につ
いた。行きにも歩いた道なのに気付かなかったのは、霧雨の中だったかららしい。
「白いフジの花かな」「いや、フジの時期は1カ月も過ぎている」と言葉を交わしながら立ち止まっ
て見ると、花穂は張り出した枝枝から垂れ下がりそよ風に揺れる複総状花序のオオバアサガラであった。
以前、丹沢の檜洞丸への折、渓谷に不思議な長い房を揺らす果実の下をくぐりながら歩いたあの感触は、
今でも頭の片隅に残っているが花に出会えたのは初めてであった。
材は柔らかく均質なので着火がよく、マッチの軸木に使われていたという。 親しみの湧く木である。

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