足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.982 ~ 悲運な コロギス ~

2011年08月11日 | 昆虫

瀬谷市民の森

コロギスの顔?一寸と元気がない

翌朝 コロギスは倒れていた 転げ出ていたものは?

寄生バエ?の蛹

日  2011 8、8 晴 34℃

所  横浜市 瀬谷区 (瀬谷市民の森)

 

 市民の森のイベントの後、Tさんが一匹のコロギスを手に握り持っ

てきた。手を開いても逃げる気配もなくどこか元気がない。

 貰い受け、プラケースに入れて持ち帰った。夜見ると、背を下にし

て亀の子状帯で力なく足をばたつかせていた。コロギスは活発に動く

筈なのに変なのである。

 翌朝、観察しょうとケースを見て驚いた。コロギスは横たわり、ア

ンテナを微かに動かすだけで、張り詰めていた腹部はしぼみ、茶色に

変色していた。

 ケースの中には茶色で丸々と太った俵型、長さ7㎜の蛹が7個転が

っていた。

 蛹の形からハエであろうか。コロギスの体内には、7匹の寄生幼虫

がいたのだ。コロギスが成長のために懸命に咀嚼した動物質の栄養物

を横取りし、コロギスの成長に合わせて、7匹の幼虫も成長していた

のだ。

 コロギスはいよいよ成熟期となり、これから交尾、産卵へと向かう

時、体内寄生していた幼虫も成熟期を迎え、蛹化するためコロギスの

皮膚を破って外へ出たのだ。

 “方や命を繋ぎ、方や命を落とす”自然のバランスとか言うが。

厳しすぎる。

 

 

 

 

 

 


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