足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1748 ~ 来年はトンボがやって来ない? ~

2021年09月16日 | 日記

観察月日  2021.9.7.晴 25℃

観察場所  Yokohama

 ねこの“シロ”が鋭い目つきで空を見上げている。私は不思議

に思って庭へ出てみた。

 ”シロ“と言っても私の家の”飼い猫“ではなく、元は野良猫だ。

町内では、野良猫対策の試みとしてボランチアにお願いして

捕獲、去勢して、元の場に放し”地域ねこ“としている。”シロ“は、

当時やっと6カ月が過ぎたかと思われる小さな雌猫ねこが、首

を加えてわが庭へ連れて来た姉妹の一匹だ。その後、三匹は

庭で適当に暮らし、私は「猫元気」を買って来ては餌を与えて

はいる。

 ところで、”シロ“が見上げていたのは、菜園に中に立てられた

竹竿の先で、オオシオカラトンボが止まり餌を探していた。

 夏から秋に掛け、毎年次々と庭にトンボがやって来る。生まれ

故郷は何故だろうか。

 私の友達の宮島さん。上瀬谷の米軍施設跡の休耕田を使い、

近隣小学校の子供達に稲作を通して、自然の素晴らしさ、大切

さを教えている人がいる。“冬水田んぼ”にして、稲作だけでなく、

動植物が生き生きと豊かに暮らし、トンボが飛び交うている。そ

こから、「庭に飛んで来ているのだ」と私は思っている。

 都合良く宮島さんが見えたので、その話をすると、「この前田ん

ぼへ行って見たら、重機が持ち込まれ、あっという間に田んぼは

埋められてしまった。“花博“の為の工事なのでしょうが、こんな事

をして良いのでしょうか」と呟かれた。

 その話を聞いて、私も余りの無謀さに声が出なかった。気候変

動の水害、山火事。日本だけではなく、アメリカ、ヨーロッパ、全

世界に及んでいる。ドイツのメルケル首相は水害視察後、これは

人災だと言い放った。ニッポンはどう考えているのだろうか。

 上瀬谷の自然を人為的に変える事は、ほんの小さな事と考え

ているのだろうか。

”シロ”が、空を見上げている。

竹竿の先に、オオソカラトンボが止まって。

上瀬谷の田んぼは、トンボ天国。

トンボが飛び交う。

冬水田んぼ トンボでいっぱい。

こんないい水辺を 奪うのは誰!

 

 


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