足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1724 ~ 三畝塚古墳を訪ねて ~

2020年12月14日 | 日記

観察月日  2020.11.26.晴 20℃

観察場所  伊勢原市 日向新田

 行く先の景色を、何も示さぬコロナ対策では、家への閉じ

籠りも限度。以前尋ねた事を思い出し、三畝塚古墳へと出

掛けてみた。

 バスを降り西へ振り返ると、大山が大きく迫り、その山裾

が緩い斜面となって足元まで続き、広々とした田園を作り

上げている。行く先は渋田川にそそぐ名も無き小川沿いの

道を、私は北に向かい、古墳を目指して歩いている。

 以前来た時には田んぼがそろそろ終わる頃、右側の荒れ

野の中にそれらしいものが感じられ、草を搔き分け行った

記憶が残っているがそれらしい気配が感じられない。気が

付いて見たら、新しい家が立ちその陰になっていた。

 古墳の中心と思われる位置に植えられたエノキが大木に

成り、枝を広げて古墳を覆っている。その根元に石碑が立

っている。

 昭和35年耕地整理で農道を造る折り発見され、円墳横穴

式で、側面は直立の石積みで天井は大石で覆われていた。

6世紀頃と推定、この地方の豪族のものであったらしい。瑠

璃勾玉、直刀、金環等々出土したようで、石室は河原の石

によると言われているが、破壊され残っていないという。近

くの日向川の物であれば、緑色凝灰岩の緑模様が美しかっ

たであろうに。何処へ行ったのであろうか。

 無造作に置かれた大石には、寄り添う様にヤブランが、チャ

の花が、その表面にはハラビロカマキリの卵が産み付けられ

ていた。

大山が大きく 迫り、その山裾が足元の水田まで、続いて見える。

新しい家の陰になっていた。

古墳

石碑の文面は よく見えないい。

大石に寄りそう ヤブラン。

茶花が人里を 偲ばす。

ハラビロカマキリは何を思う。

 


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