2005年11月18日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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10月に発売になった高田元太郎の新譜『天国への階段』を今日始めて聴いてみました。これはクラシックギタリスト・高田元太郎のCDではないですね。ミュージシャン&プロデューサー・高田元太郎のCDです。とても楽しく聴けるし、何度も聴きたくなるCDに仕上がってます。ただ単に「70年代ハードロックの名曲を集めた決定盤」だとか「70年代のロックナンバーをガットギターに乗せて全世代のギター少年に贈る決定盤」と言うキャッチコピーではこのCDを言い表すことは出来ませんね。

彼自身がCDジャケットに『僕は肩書きにクラシックギタリストとつけているが、それはクラシックギター(ガットギター)を弾く演奏家と言う意味に過ぎない。音楽にジャンルと言う垣根などあるはずがない。何歳になっても魂(ガッツ)の入ったロックを演奏できるクラシックギタリストでありたい。』と言っている。これを聞いて高田元太郎をクラシックギタリストとしてしか知らなかった人には『エッ!?どう言う事?』って思われるかも知れない。

彼はそのジャケットにこう書いている。『学生時代はロックばかり聴いていた。ディープ・パープルを皮切りにほとんどハードロックの世界にはまり込んでいた。LPレコードを擦り切れるほど聴いて演奏をコピーする毎日だった。ディープ・パープルはもとよりマイケル・シェンカー、ジェフ・ペック、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジなど主要ロックギタリストの演奏は殆どコピーした。これらの作業で多くの事を学んだ。いわばこれらの音楽がクラシックギタリスト・高田元太郎の原点なのである。以下省略』

高田元太郎と言えば私の今までの認識は「内外のコンクールで輝かしい入賞歴を持ち、ボリビアのラパス国立音楽院ギター科主任教授を務めた経歴を持つ異色且つ実力派クラシックギタリスト」でした。先日ミューズサロンでコンサートをやっていただいた時にご本人の口からロックギター少年だった話を聞いていたので多少は認識を改めたつもりでいましたが、このCDを聴いてその認識がまだまだ不足していたことを改めて知ることになりました。

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