2007年7月31日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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二日前の日曜日ブログにも少し触れましたが、江崎秀行さんがギターを納品しに浜松から来てくださり、丁度レッスンにみえていた藤井敬吾さんにそのギターをチェックしてもらいました。

先ず私の第一印象は、半年ほど前に見た試作サンプル品より良い出来栄えです。まだ出来たてのホヤホヤですが、よく響く低音の上に高音が上手く乗ってバランスよく鳴ってくれます。しかもしっとりとした中にも艶のある音色です。使用弦は123弦がプロアルテ・ノーマル、456弦がオーガスティン赤ラベルで、張りが程よい感じです。

店では人の出入りもあるので3階のサロンで藤井先生には見てもらいました。
藤井先生の感想は以下の通りです。
『音の立ち上がりが早くスペイン的な香りがする。低音の重量感があり、全体的に音がパワフル。低音から高音まで音が素直でよく伸び、バランスが良い。弦の張力がちょうど良い。ウルフトーンの音程がG#でGやAの音の音色がしっかりしていてよい。』
藤井先生はこの「音の立上り」をとても大事にします。立上りが遅いと早いパッセージが弾けないんですね。

ここでちょっぴり江崎さんのご紹介をしますと:
ヤマハ時代に世界的名工マヌエル・エルナンデス(ブランド名は M.Hernandez y V.Aguado)にスペイン伝統の製作技術とギター製作にとって不可欠な精神を学び、ヤマハの江崎モデルとして高い評価を受けました。そして昨年ヤマハを定年退職し自らの理想とするギター製作に取り組み始めたと言う訳です。細部にまで魂を込めてギターと向き合い、その結果を音として表現することからその作品に「ALMA」と名付けたと言う事です。

今回ミューズに入ったのはその江崎ギター「ALMA」の第一号です。お薦めの逸品ですので是非一度試奏にお越し下さい。


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